12の37 ようやく帰宅
アルテミスです。
わたくし先ほどクローゼットの奥にある階段を降りた場所に、とても気になる穴を発見してしまいました。
「ねえマセッタ女王様、あの穴は何のためにあるの?」
「それはね、有事の際に幼い皇太子を逃がすために作られた通路なのよ。ナナセ様とゆぱゆぱ様が奥まで探索した結果、屋上と下水道に繋がっていることがわかっているわ」
「そうなの?マセッタ女王様もここから逃げるの?」
「私には穴が小さすぎて通れませんし、それ以前に護衛侍女は先頭に立って戦わなければならないわ。皇太子であったオルネライオも大人になり、さすがにもう通ることはできないわね。それに、オルネライオは子供の頃からそれなりに戦えていましたし、近年ではすっかり無用な通路になっていると思うわ」
「わたくしは戦えませんから、逃げ道を見つけておかなければなりません」
「きっとそうなる前に、ナナセ様やゆぱゆぱ様がなんとかしてくれるわ」
「そうなの?あのお二人も戦えるの?あんなに可愛らしいのに」
「あの二人に勝てる者など、この王国には指折り数えるほどさえもいないわ」
あんなに可愛らしい仔猫ちゃんと、メソメソ泣き虫お姫様がそんなに強いだなんて驚いでしまいます。わたくしは戦うなんて無理だと思いますし、逃げ道を見つけておいた方がよさそうですね。
やはりあの穴から。
うずうず。うずうず。
・・・
・・
・
結局ポーの町でのんびり二泊してしまった私たちは、リザちゃんを一週間も学園休ませるわけにいかないので急いで帰路についた。
ひとまずヴィンサントの町で寄り道すると、私はアルテ様用に何年も寝かせたような高価な葡萄酒のお土産を買い、リザちゃんはざこ犬用とか言ってTボーンステーキ用の生肉を買っていた。これは骨の近くとか火を通すのむずいから私が焼いてあげないとアンドレおじさんお腹痛いになっちゃうよ。
「ねえねえリザちゃん、ちょっとそのお肉貸して(シャキーン!)」
「ちょっとちょっと、剣なんか抜いてアタシの肉に何すんのよ」
「えいっ!はい美味しくなる魔法、これでしばらく持つよ」
「冷たっ!なんなのよその変な魔法!アタシにも教えなさいよ!」
「温度魔法だよ」
「それ火魔法のことじゃないの!?燃やすやつでしょ!」
「これだから皇国の子供は、ふっ」
「なんかむかつくんだけど!説明しなさいよ!」
「あはは、温度魔法ってのはね、本当は上げることも下げることもできるんだよ。火を点けるってのはすごく小さい一点に集中して藁とかの燃えやすい物に魔法をかけてさ、それでくすぶった火種が勝手に燃え広がる感じだから、あんまり魔法を上手く扱えない人でも派手に見えるんだけど、ベルおばあちゃんクラスになるとさ、もっと広範囲を熱くしたり冷やしたりの操作ができるんだ。私は食材を傷ませたくないって一心でひたすら冷やす方を練習したからさ、このくらいの厚さのお肉ならカチカチに瞬間冷凍できちゃうんだよね」
「どんだけ天才なのよ子供先生は・・・」
「天才なの、たぶん魔法だけだよー」
ヴィンサントでの買い物を終えると、リザちゃんがざまぁしたタスカーニァ村に立ち寄るのは気まずいので、そこはスルーするように海まで出て王都の港を目指した。この方が障害物がないから、ビアンキが全速力で走れるので内陸を直線的に進むより結果として速い。
王都の港へ到着すると、リノアおばあちゃんの所へ立ち寄った。庭先でアンジェちゃんとエマちゃんが海苔作りみたいな作業をしている。
「あれぇ、ナナセちゃんとリザちゃんだぁ」
「学園お休みしてるからー、心配したんだよー」
「アンジェちゃん、エマちゃん、ごめんねぇ。色々あってさ、二人には話しておいた方がいいかな・・・」
アルテ様の呪いについては情報統制みたいなことがされていると思うので、この二人は知らない様子だった。数日前の私だったら説明しながら泣いちゃったと思うけど、リザちゃんにずいぶん元気にしてもらったから大丈夫だったよ。
「そうなんだぁ、アルテ様ぁ、心配だねぇ」
「ナナセちゃんがー、治してくれるんでしょー?」
「私じゃ治せないと思うからさ、ピステロ様とイナリちゃんとベルおばあちゃんに任せちゃってるんだよね」
イナリちゃんはともかく、帝国まで行くって言っていたベルおばあちゃんなら何かしらの手がかりを見つけてきてくれるかもしれない。みんなの情報をピステロ様が上手くまとめて、今後の方針を仕分けしてくれると思うので期待できる。
「そうだぁ、ナナセちゃんとリザちゃん、これ食べてぇ」
「あたしたちー、最近こればっかり作ってたんだよー」
「こっ、これは・・・おはぎじゃーん!すごいよ!」
「なによこれ、あんまり美味しくなさそうな色なんだけど?」
そっか、外国人から見たらあんまり美味しくなさそうな色なんだろうね。私は数年ぶりの和菓子に感動しながらおはぎを頬張る。これだよこれ!あんこの口当たりと甘さをすっかり忘れてたよ!
「おいちいー!(もぐもぐ)」
「なによこれ!甘味菓子なの!?美味しいじゃない!(もぐもぐ)」
「リノアおばあちゃんがぁ、教えてくれたのぉ」
「お砂糖が高いからー、今まであんまり作らなかったんだってー」
「あたしたちぃ、宿代も食事代もかかってないからぁ、持ってきた金貨でぇ、いっぱいお砂糖とかぁ、はちみつとかぁ、買ったんだぁ」
「ご飯じゃなくてー、パンケーキに挟んだのもー、美味しいよー」
「こっ、これっ!どら焼きじゃーん!」
この後、完成したあんことは別に小豆をちょっと分けてもらい、煮るコツや砂糖の分量、それと入れるタイミングなんかをリノアおばあちゃんから教わると、急いで王宮へ帰った。早く作ってアルテ様に食べさせてあげたい。
・
王宮のお部屋へ帰ってくると、セバスさんが執事らしくビシッと迎えてくれた。予定の日数よりずいぶん過ぎちゃったので、軽くお小言を頂戴した。
「ナナセ様は鳥を連れて旅へ出たのですから、ポーの町へ到着次第、女王陛下への一報くらいでするべきだったのではありませんか?」
「ごめんなさいです、ちょっと変わった亀さんと知り合って、サギリにはピステロ様の所へお手紙届けに行ってもらっちゃったんです」
「亀と女王陛下のどちらが大切かの判断もできないのですかっ!」
「ご、ごめんなさいです・・・その亀さん、おうち締め出されて二千年くらい経ってるらしくて・・・なんだか、かわいそうになっちゃって・・・」
「・・・そうですか、そういった事情があったのであれば仕方がありませんね。さあ、アルテミス様が鍵の部屋でナナセ様のお帰りを心配しながらお待ちです。女王陛下には私が報告に向かいますから、すぐにアルテミス様の所へ顔を出して差し上げて下さい。それと、お風呂の準備も整っておりますから、いつでもお入り下さい」
「はい!ありがとうございますセバスさん!」
「私はアレクシスです」
「そうでした!失礼しました!」
私はいそいそとゼノアさんの部屋へ向かう。アルテ様が心配して待っていてくれてるのが嬉しい。
「(がちゃ)ただいまアルテ様っ!」
残念ながら部屋の中にアルテ様はいなかった。しかし、奥のクローゼットからパタパタと音が聞こえる。お洋服でも選んでるのかな。
「アルテ様いるの?・・・ぎゃああーーー!なにーーーこれーーー!どうしたんですかあああーーー!」
「(じたばた!じたばた!)」
そこには王子様の隠し通路へ頭から突っ込んだ状態で、足をジタバタさせているアルテ様らしき人がいた。私がギャーギャー叫ぶとバタバタさせていた手足がピタリと止まり、そのままぐんにゃりと脱力してしまった。
つまり、小さな穴に大きな胸をつっかえさせて抜けなくなっているのだ。
「なんかまあ・・・だいたい状況はわかりました。アルテ様じゃ絶対に通れないですよ、その通路」
「(ぱたっ、ぱたっ)」
「まったくもう、生まれ変わってから子供みたいなことするようになりましたねぇ・・・」
「(ぱたっ)」
足をバタつかせながら私の問いかけに応えてるみたいだけど、アルテ様は元々声が小さいしよく聞こえない。目を覚ましてから甘いもの食べすぎで太り気味のアルテ様では、みっちりと穴に埋まっていて簡単には這い出ることなどできないだろう。なんか面白いからこのまましばらく眺めていようとも思ったけど、さすがに可哀想なので引っこ抜いてあげることにした。
「アルテ様ー!ちから抜いて下さいねー!せーので引っ張りますからねー!せぇー・・・のっ!」
「(じたばた!じたばた!)」
駄目だ、ぜんぜん抜けないよ。なんか痛がってるっぽいし、肩の傷に当たってるのかもしれない。別の方法を探さないと・・・どうしよっかな・・・なんかあるかな・・・そうだ!滑りをよくしよう!
「アルテ様ぁー!今からオリーブオイルを流し込みますからぁー!少し我慢して下さぁーい!」
いつものリュックからオリーブオイルを取り出す。私の服に油が染み付いちゃうとアレクシスさんが洗濯するの大変だし、またお小言を言われそうなので思い切って全裸になってからアルテ様をひたすらヌメらせる。なんだかすごくいけないことをしているような気がしてきたけどしょうがない。
「どうですかぁー?(ヌメヌメ)抜け出せそうですかぁー?(ヌメヌメ)洋服ごと引っ張りますよぉーっ!(ヌメヌメ)せぇー・・・のっ!」
── ぬぽんっっ! ──
どうにかこうにか引っこ抜いたアルテ様は私の顔を見た途端、目の輪郭をじわじわと波打たせながらヌルリと抱きついてきた。
「な゛な゛せ゛お゛ひ゛め゛さ゛ま゛ぁー、こ゛わ゛か゛っ゛た゛の゛よ゛ぉー」
「私が一緒にいてあげますから、よしよし(ヌメヌメ)」
私とアルテ様はアレクシスさんに見つかって怒られないよう、静かに静かにお風呂場へヌルリと移動した。
「ほらアルテ様、もう大丈夫だから、そんなに泣かないで下さい」
「えぐえぐ」
結論から言うと、お風呂場に辿り着く前に全裸でウロウロしていた私は、まんまと見つかってこんこんとお説教された。アルテ様は私に手を繋がれたままずっとメソメソしてたので、さすがのアレクシスさんでも気が引けて怒ることができなかったようだ。その分、私が余計に怒られた。
なんでこうなっちゃったのかよくわからないけど、とにかくごめんなさい。
長いあとがき
12章の大半を彩ってくれたリザちゃんはしばらくお休みになります。ショボくれていたナナセさんだけでなく、筆者のことも元気づけてくれました。お疲れ様でした。
さて、アルテ様が大変なことになっているこのお話で400話に到達することができました。なろうの方で初公開してからかれこれ4年くらい、途中で何度もくじけそうになりましたが、読者の皆さまのおかげで今もこうして書き続けることができています、本当にありがとうございます!
今回はこの章でスポットライトが当たった登場人物紹介をしようと思います。
ナナセさんと別行動だったアデレードさんも多くの出会いがあったので、けっこうなボリュームになってしまいました。
・オルヴィエッタ ……タスカーニァ村長
王都にほど近く、アクセサリ作りや葡萄酒作りが盛んなタスカーニァ村の美人すぎる三十歳前後の村長さん。村の男どもはその美貌にみんな夢中になっている。ナナセさんが休憩に立ち寄った際、自分の手は汚そうとせず楽して村の利益を増やそうという下心をリザさんに徹底的に責められ泣かされてしまった。心を入れ替え、自らの足でナゼルの町に視察へ向かう予定。
・ヴェルナッツィオ ……ヴィンサント町長
葡萄酒と牛により、内陸にもかかわらずなかなかの発展を遂げているヴィンサントの町の町長さん。数百年前のご先祖様に獣人族がいるようで、本人は無自覚ながら無属性の適性を持つパワフルな戦闘力を備えた六十歳前後の迫力あるおじさん。農業や畜産に適した土地を愛し、全ての町民に慕われ、神様への感謝を忘れない立派な領主様。リザちゃんとの決闘では魅了に屈して胸から腹をZ文字に斬り刻まれ敗北したが、魅了さえなければチート刀を持つ魔人族を相手に無傷で圧勝してしまうような展開だった。
・上野 ……しゃべる亀
マルセイ港の砂浜で子供たちにいじめられている所をリザちゃんに助けてもらった。おそらく、創造神とやらがこの異世界・惑星テリアを造った頃から移動手段にされていたと思われる年齢カンストの死なない亀さん。知能を与えてもらったのはここ数千年で、二千年ほど前に妹ができたそうだが記憶が曖昧。イスカちゃんのイスキア島からナポリ湾を挟んだ逆側、観光名所として有名なカプリ島にある“青の洞窟”と似た場所が、何かの紡ぎ手として生み出された妹の住処らしいが、上野さんはそこから出かけて戻ろうとしたら、入る資格がないと言われて締め出されてしまった。まだまだ謎だらけのキャラクターです。
・パスティ=マルセイ ……マルセイ港長
ナナセさんが始める貿易船の北側終点に予定していたマルセイ港で、何世代か前にイグラシアン皇国から王国へ移住してきた先祖から、代々港長を務めている人。王国の王族ではないので村長や町長にはなれないものの、それなりにきちんとした港町づくりをしているようで、王国の民と皇国から移住してきた民、特にトラブルもなく平和に暮らしている。混乱している現在の皇国情勢に不満を持っているようで、ナナセさんの貿易事業を手伝うために若い労働力を皇国から集めることを画策している。
・シャルタナーン ……行方不明だった帝国皇帝
アイシャールのお父さん。娘のことになると駄目になる。しかし、何百年と続いたアリッシア民族との不毛な戦争に終止符を打つという難題を成し遂げた隠れ英雄。ベルシァ帝国での扱いは生死不明の行方知れずなので、皇帝としての立場は保留されたままになっている。シャル皇帝については次の章で出番が多くなるのでこのへんで。
・レベッカ ……殺害されたことになっていた后妃
アイシャールのお母さん。娘と孫を見間違えた。砂漠のオアシスという不思議な場所へ、帝国皇帝に批判的だった輩を引き連れてそのまま閉じ込めると、何十年もの間、暴力と恐怖で秩序を維持し暴走を抑え続けている武闘派頭領。本人にあまり自覚が無いようだが、無属性に適性を持ち、長寿な魔人族の血を色濃く受け継いているようだ。レベッカさんも次の章で出番が増えます。
・チタン ……個体魔法の紡ぎ手
大昔から砂漠のオアシスに住んでいるイカツい風貌の
・ダエル ……チタンの助手
チタンの助手として創造神に遣わされている
・ヨナ ……皇帝に暗殺を仕掛けた少女
アリッシアへ移住してからのシャル皇帝の従者。しゅきしゅきビームを撃ちまくっているものの、鈍感皇帝には届いていない模様。思い込みが激しく、失敗すると我に返って自害することが多い。しかしレベッカと同様に魔人族の血を色濃く受け継いているようでひたすら丈夫。そのせいで自害は100%失敗に終わる。半泣きになっている所をリアちゃんに暖かい光で慰めてもらい仲良しになった。
・猫神様 ……砂漠の猫神、名前はまだない。
イナリちゃんの生き写し。違うのは肌の色と尻尾の数、それと語尾のにゃ。すべてを見通す力を持っているそうだが、本人が見通しているわけではないらしく、おそらく創造神の監視カメラのようなものではなかろうか。イナリちゃん同様、獣化してボカロ色のお皿で滑るように走ることができる。猫神様についても亀さん同様まだ謎だらけのキャラクターです。
・アリス ……河童の女の子、液体魔法の紡ぎ手
猫神様の住処に居候している液体魔法の紡ぎ手。その能力は液体を一か所に集めたり、ある程度は自由に操ることができる。そこから先は助手のサポートが必要なようで、猫神様の住居を囲む無限に湧いてくる泉の水を使い、アリッシア集落の田園への水供給をしているようだ。河童のお皿は脳が透けて見えていてキモい。
・テレス ……河童の男の子、アリスの助手
アリスの助手、かなりの重力魔法の使い手のようで、田園に向けて流がす水の方向付けをしている。ピステロ様やイスカちゃん同様に光が苦手で、イナリちゃんに近づくと具合が悪くなっちゃう。おそらくナナセさんの暖かい光で包むと気絶する。
・ジュリエッタ ……マセッタ様のお母さん
サンジョルジョが王都に所用で訪れた際は、必ず専属侍女をしていた。その勢いでマセッタ様を産んでしまった。サンジョルジョとは学園に通っている頃からの幼馴染で、60年以上の月日を経てようやくポーの町へ移住し、河川敷の古民家で残りの老後の人生を二人でのんびり暮らせるようになった。若かりし頃のチェルバリオ王子様のお部屋係をしていたことがあるが、ゼノアさんに疑われ監視されていた。基本的には優しい人だが、マセッタ様と少し性格が似ていて切り返しが鋭い一面も。
・サンジョルジォ ……マセッタ様のお父さん
隠し子であるマセッタ様とは、学園を卒業する前にブルネリオを引き連れてポーの町までお忍び旅行で会いに来るまで会話すらしたことがなかった。最近になりポー町長を引退してから、ジュリエッタと二人で平和な隠居生活を送っていたが、ナナセさんの提案によって新設する学園の責任者をやらされることになった。本人も男としてもう一花咲かせたいと思っていたようで、やる気満々な様子。ベロベロに酔っ払った上、リザちゃんの魅了に軽くあてられ鼻の下を伸ばしていたが、ジュリエッタからのお咎めは無かった。
・チェルバリオ ……ゼル村の村長さん
長年解消できない問題だった王城の下水道に住みついている、奴隷の血を引く貧民たちを引き連れ、どうにかこうにかゼル村を立ち上げた。村経営についてはなかなかの手腕を振るっていたようで、農地として収穫が安定していたゼル村だけでなく、良質な鉱石が採れるアブル村の面倒も見ていた様子。できる限り王国へ税金を払いたくないの精神により、物価を抑えて利益を少なくしたり、新たな農地や牧場の開発費用に回したりしつつ、本人はみんなに内緒で莫大な財産を築いた。病で亡くなる際、その莫大な遺産はすべて妻のナナセさんに相続してしまった。
・ゼノア ……チェル君王子様の護衛侍女
王都の港の漁師の子だった頃、創造神・リベルディアから長くて重たい黒い棒をもらい、それを振り回せるようになってから学園へ通うようになった。しかし、学園の成績については剣術以外は全て下の下の落第点で、なぜ卒業できたのか謎。頭の片隅で日本語を覚えているが、読み書きできるのはひらがな程度。チェル君王子様のストーカー。生い立ちや亡くなった経緯も謎のまま。創造神関連なので色々動きがあるのはまだ先になりますね。
・ナナセ ……ナゼルの町を中心とした領主様
料理人の娘として育ったようで、その知識と技術は超一流レストランのシェフレベル。材料に乏しい異世界で工夫しながら美味しい料理をひたすら追い求めている。領主様としてはそこまで深い考えもなく、やりたいことをやっていたらみんなに褒め称えられてしまうような典型的異世界主人公。本人は現代知識やチート眼鏡でインチキしていることを恥じているが辞める気もなさそう。最初の頃は姐さんぶるのが好きだったが、だんだんお姉ちゃんぶる方が楽しくなってきた様子。たまにキレて偉い人への暴言が炸裂する。かっちょいいものが好き。女の涙に弱い。虫に弱い。現在はお姉ちゃんに任せなさぁい!禁止。
今回はここまでです。
なんだか最後の方は投げやりになってしまいました。これじゃ登場人物紹介ではなく、ただの感想文ですね。
次の100話・200話を目指し、これからも精進して参ります。
第二部、第九章から増え続けている人外系登場人物の紹介は、11の16・17・18にあります。また、アルテ様が語ってくれた登場人物紹介は8の0・6と0・8です。ここまで165万字とずいぶん長くなって誰が誰だかわからなくなってきそうなので、お暇な方はたまに眺めて思い出してあげて下さい。
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