当時の王は出来る限りの最善を尽くしたのでしょう。
個々人では分かり合える事があっても、集団となると思想や利害、怨恨などが混ざり合い、多頭のキメラじみた怪物になってしまうようです。
感情を飼い慣らしバランスよく行動できるようになるまで、人類は後どれだけ過ちを繰り返すのでしょうか。(今月のソシャゲ課金額から目を逸らしながら)
作者からの返信
いつもと毛色の違う少々説明くさい回に、かっこいいコメントありがとうございます。最善策とは得てして結果論から導かれてしまうことが多いと思います。ベルシァ帝国の場合、実際に戦争を終結させたという事実だけが皇帝を評価する基準になるのかなと思っています。
たとえこれが誤った選択だったとしても、それを生涯かけて押し通す、みたいな、帝国に伝わる教えを守り続けるようなけっこう壮大な感じで考えていたんですけど、そこまで重苦しくする必要ないかなと考え直したんです。
とりあえず、ヨナさんですね。帝国が辿った経緯については次話でほぼ説明が終わります。
賢明な皇帝陛下、厄介な戦争を終わらせるために尽力しました。指導者の方針と有力者の意見がぶつかって収拾がつかないというのはリアルですね。最近よく十字軍やら百年戦争やらの解説動画を見るのですが、まさにそんな感じで勝手に突撃しちゃったり村を荒らしまくったりします。
たぶんアイシャ姫やアデレードちゃんが帝位を継いだところで、めでたしめでたしとはいきそうにありませんね。彼女達やナナセちゃんなら他の方法を考えてくれることでしょう。
作者からの返信
村を焼いちゃぁいけませんよね。奇襲を仕掛けた隊長クラスは全員ハニートラップで暗殺されてしまった、っていう感じにしたくて。戦争犯罪者が何の罰も受けずにオアシスでのうのうと暮らしてたらまずいですもんね。
帝国の未来についてはずっと先になると思いますが……皇帝一族、いったいどうなるんですかね、筆者にもよくわかりません。ナナセさんが斜め上の方法でなんとかしてくれることを期待しましょう!