第3話残りの

俺はタブレットを確認した。通知は


5件。


5件?俺がこいつと話し始めてから3時間は経ってるだろ?少なくないか?


「通知入ってるけどなんか少ない?」


俺は返信を送った後、通知の入っているアドレスからのメールを見た。


「扉を開けるので外に出てって連絡来た」

「扉、開いたんだけど。なんか外眩しくね?」

「え?外出れるの?」

「外d」

「なにこれ」


扉が開く?俺のところにはそんな連絡入っていないぞ?どういうことだ?


ぴこん♪


「ヤバくね?」

「隠れろ」

「きけn」


眩しい?

さっきの話を思い出す。

メールの通知は更に減った。


光っている謎の生物

人を食べる


おい、まさか


俺はさっきまで話してたやつにメールを急いで送った。


「まだいるか?」


返事はすぐに返ってきた。


「いるよ」


他のやつからのメールを見させたんだったら、こいつの方も状況は俺と同じはず。

「さっきまでの話、本当か?」

「うん」


こいつが言っていた『自分たちは缶詰だ』という言葉。

缶詰の中には、食べ物が入っている。


「俺たちをここに入れたのは人なのか?」

「違う。その時、もう大人はいなかったんだと思う。だって、


誰も見ていないでしょ?」


ぴこん♪


通知、1件。

内容






「タスケテ」

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