第12話 お兄さんに、会いました

モフモフしていて、少ししたら部屋にヴィンセント王子のお兄さんたちが来た。


「速かったな。」

「父上が早急にと仰ったので。合わせたい子とは?」

「父上、その子か?」

「そうだ。そこのフェンリルに寄り添っている女の子、アヤネが、お前らに合わせたかった子だ。」


国王様が私を紹介すると、部屋に入ってきた王子2人が私をじっと見てきた。

【レイ、挨拶した方がいい、よね?】

【した方が良さそうだ。アヤネは今、観察されているからな。】

【観察…?ま、いいや。】


「はじめまして。わたし、アヤネと言います。この子はじゅうまのレイ。よろしくお願いします。」

「はじめまして。私は、第1王子の

アルヴィン・カルバンと言います

こちらそこよろしくお願い致します。」

「はじめまして。俺は、第2王子の

エドウィン・カルバンだ。よろしくな。」

【…もう一度言っておくが、アヤネの身に何かあったら、俺は容赦しないぞ。覚えておくといい。】


レイが喋ったことによって、フェンリルと信じてなかったのか王子2人は、しばらく動かなかった。


その後、私は何か不便があればアレックに言うといいという指示と、ノエルとシアに会いたければ、手紙を書いてくれればこちらから行くので、待っていろという指示を中心に、いろんな指示が出された。主にはこの2つとなっているが、他のことは、何かあったら報告するとか、遠慮なくたくさんご飯を食べるなど、後者のような細かいことまで言われた。


ちなみに、覚えられなかったことは、全部アレックさんが覚えているから困った時に聞くといいといわれている。

アレックさん、凄いですよね。


そー言えば、私、このあと魔力量を測るとか言ってたけど、大丈夫かな。

まだ、ステータス確認してなかった…。とりあえず、見てみよう。

【ステータスオープン】 ブォン


【種族】人族 【名前】アヤネ

【年齢】8歳 (25歳 隠蔽)

【レベル】 1

【HP】400/400 (700/700 隠蔽)

【MP】800/800 (1400/1400 隠蔽)

【攻撃力】400 【防御力】560

【俊敏】480 【知力】650

【属性】火 水 風 土 光 闇

【称号】 (転生者 隠蔽) 水の神の加護

【従魔】レイ(フェンリル 聖獣)


【…レイー。】

【?どうした。】

【神様がいろんな魔法使えるようにしてくれたんだけど、ステータスまだ見てなかったんだ。それで、今確認してみたの。】

【そうか、よかったな。それで、何か問題が?】

【魔力、千超えてる…。】

【…隠蔽してあるか?】

【うん。してあるっぽい。でも、800で公開してあるけど、いいの?】

【それでも多いい方だが、才能があるってことでいいじゃないか?】

【そっか…。分かった。】


測定するのが嫌になる瞬間だった。

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