第10話 マジックバッグ②

私は、ノエルさんから服のことを聞かれたあとに、他の物も見せることになり、バッグに入っているほとんどのものを取り出すこととなった。


机には、私のバッグから出したたくさんの物が置かれており、どれも丁寧に扱われていた。

アレックさんは、バッグの物と比べるために、食べ物類は全て買ってくるようにノエルさんに言われて、今帰ってきたところだった。


「これで合ってますか?」

「はい。ありがとうこざいます。では、食べてみましょう。」


そう言って、ノエルさんはリンゴをとった。端の方をナイフで切って三人で一緒に食べ比べる。

「…こっちの方が瑞々しくて美味しいですね。」

「そうだな…。美味い。」

「普通に美味しい。」


そのあとも、モモ、ナシ、ブドウと果物を食べ進めてく中、私だけ「普通に美味しい」とずっと言っていた。


「ここまで味が違うとは…」

「別物だな…。」

「また食べれて幸せ。」


と、こんな感じだ。

ひと通り食べ比べたあと、ノエルさんがどこかに連絡をし始めた。

アレックさんが使っていた魔法のやつだろう。


「さっきみたいに、王子だけでは済まされなくなりそうです。国王様も一緒に来て頂くことになるかと。」

「国王様にですか!?」

「国王様…。」


私のバッグの中身は、国の1番上の人に見せるレベルだった。

めんどくさいなぁ…。


╴ ╴ ╴ ╴ ╴ ╴ ╴ ╴ ╴ ╴ ╴ ╴

今回は、短くなってしまったので、次は、もう少し長めに書こうと思います。

今後ともよろしくお願い致します。

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