第6話 生活

ある困った月曜日


 あれから少女との生活は大変だった。なにせ片時も少女が僕の傍を離れようとしないのだ。食事中や仕事中くらいはまだしも、トイレや風呂ですら離れたがらない。なかば介護みたいになっているが、思春期を迎えたとき恥ずかしくてたまらなくなるのだろう。


 今から楽しみである。


 さらに困ったのが学校である。あれこれ面倒な手続きをしたのに、この状態ではとても行かせられなかった。まあ僕自身ほとんど行っていないので、もうめんどくさいしほっとくことにした。


 やはり僕に保護者は向かないようだ。


 そうそう、もう1つ困ったことがある。睡眠だ。

 少女は寝るときも離れようとしない。だから一緒に寝るはめになる。

 するとどうしたことか、1日3時間くらいしか眠れなかった僕が8時間は眠るようになってしまった。


 なぜだ……。


 薬すら効かないはずなのに……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る