第1008話 アルテーラ勢力争い再び2
住民に被害を出す勢力争いを引き起こしている海軍閥に納得がいかないサラ達。トリストフたちに、アルテーラの王都ゴルガで諜報活動をさせて海軍閥が支援に動いていない裏付けが取れたところで、文官達の支援の不手際と言われている理由も確認させる。
「つまり、ガンドリオ付近に対して支援物資を送ることができていないのは、運送力に優れる海軍が協力をしない、さらに支援物資の他国からの調達も海運頼りなのに海軍が協力しない、だから支援物資が行き届かないということ?」
「もちろん証拠はありません」
「もう良いわ。ローデット!」
「はい、支援物資の用意ですね。ミケラルド商会と協力して手配します」
「で、タカマーノ騎士爵。陸軍閥にも運送の支援をお願いできるのかしら。それと第1王子派閥の文官達に指示ができる方を紹介して欲しいのですが」
「ドラセム侯爵、ありがとうございます。ぜひ」
王都ゴルガに≪転移≫したサラはタカマーノと打合せをしている。
「サラよ、無視しないでくれ……」
顔を合わせたところで相変わらず側室にと言ってきた第3王子ダニエーレについては、サラもタカマーノも相手にしていない。
「これはどういうことかしら?」
「ドラセム侯爵、私から説明させてください。私はアナトリオ・モーリ・アルテーラ、このアルテーラの第1王子です。第3王子のダニエーレが何かとご迷惑をおかけして申し訳ありません」
「は、コルマノン王国侯爵サラ・ド・ドラセムです」
「ドラセム侯爵が私を支援している文官達に指示できる者を探されていると聞きましてね。ぜひ私がお話しできればと。以前にもダニエーレ経由で色々とお世話になったことのお礼もできればと思いまして」
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