第990話 不死魔物ボス2
ヴァンパイアではあっても始祖なので、昼間の日光でも何とか生活できると言うことから、ダンジョンの入口まで連れ出す。ダンジョンコアも回収済みで、他の班に分かれたメンバとも合流済みである。
ワイバーンの時にも世話になっている従魔屋のところへ転移して、人型魔物用の従魔の証と共に連れてきて、サラを主人とする従魔契約を実施する。
「私もまともに会話できる魔物を従魔にする契約は初めてですが、成功した感覚はあります」
と従魔屋の言葉もあり、大悪魔ファリクス、悪魔ストラデル、天使マルカルロ達に確認して貰っても大丈夫と言われたので、ハーランクも連れて帝国軍の幹部のところへ踏破報告に向かう。
「ドラセム卿、魔物の言うことなど信じられるのか?」
「まぁ矛盾したことは言っていないですし、従魔契約は成功しているようですので」
「つまり、今回の魔物の氾濫はあくまでも間引きが足りていなかった我々の責任であると・・・。しかも魔物の氾濫を抑えようとすらしていたと」
「しかし、ダンジョンで敵対行動があり、帝国兵が大幅に殺されたではないか!」
「もちろん行動の全てが人間を守ることを目的にしているわけでないので、魔物の通常行動で我が身を守ろうとしたとのことです」
「では、数が減ったとは言え、今もまだ襲って来ているアンデッド達を撤退させることはできないのか?」
「元々の支配下にいた魔物ではないので、対面すれば指揮することはできても、それならば殲滅にまわる方が楽なぐらいなようです」
「であれば、原因も踏まえて、人海戦術が可能な帝国軍が実施した方が良いのか・・・」
「いずれにせよ、今回の魔物の氾濫という騒動は目処がついたということだな。ドラセム卿、支援頂いた皆さんには帰還頂いて結構です。後は帝国内で対処します。ホルストフともちゃんと話し合って、今後の対応を行います。御礼はまた別途ご連絡させて頂きます」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます