第958話 ワイバーン部隊準備2
ローデットと話した、以前に焼き払った魔の森の入り口付近での拠点化を考える。
ローデットのおすすめは、ドラセム侯爵家の領地を東西に横切る街道の中間点である。従魔とはいえ他領との境界近くにAランク魔物の拠点を設置することは不要なトラブルを生む可能性があることと、ワイバーン達が餌を求めに魔の森に行く場合に自領内だけで遠慮なく魔物を狩れることが理由である。
さらに、≪転移≫が気軽にできるサラ達は距離を気にしなくて良いが、他の者たちにすると、領地の端に行くより出来るだけ近くに行く方がありがたい。
王都近くで副都とも呼ばれるようになった代官地の開拓と同様に、以前に焼き払った魔の森の入り口近くに1km四方の石壁で覆われた場所を、南北に並べて2つ魔法で作成する。北の森側がワイバーンの放牧地であり、その南側に世話をしたり騎乗の練習をしに来たりする者のための住居も用意する。領軍訓練の拠点にもなるように、建物などは多めに準備しておく。
副都の時よりも大きめの川が隣にあるため上下水道も同様に整備してある。
この川を下ると、ターフルダ侯爵領であったときに魔の森を攻略する際に使用した街を通り、最後には海に面する領都まで辿り着く。そのため、今は既存の領都や街の整備で一杯一杯ではあるが、将来的にはここにも副都の時のように街道沿いの街を興していくことはローデットの計画に含まれている。
代官地の開拓で慣れたドラセム家の近衛部隊が1km四方の街を作るのにそれほどの時間は必要としなかった。並行して従魔屋に頼んでいた従魔の証や鞍などが10セットできたと連絡が来たところで、ワイバーンを仕入れに行く。
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