第959話 ワイバーン部隊
「で、ワイバーンに乗るのは誰にするの?」
「あぁディディエ達はどうだ?領軍が出来る前の近衛騎士隊だ」
トリストフ、カロルと同じように元々暗殺者ギルドに属していたメンバのうち魔術師隊にならなかった、ディディエを隊長にした近衛騎士隊である。ディディエ、オーレール、クシミーユ、コレット、エグラリスに、孤児院出身のメオン、ヨームが追加された7人であった。
「そうね、良いんじゃない。でもメオンとヨームは体格的にまだ無理かもね」
「そうだな、それは様子見にするか。じゃあ、まずはワイバーン5匹!」
ハリーとサラが相談した結果を、ローデット達にも相談した後に本人達に話す。
「え?我々がワイバーンに騎乗?元々の領軍たちからにらまれませんか?」
「今さらだよね。前からのドラセム家の従士団って、色々と違っているから」
「はぁ・・・」
従魔屋に、新しく街道の北にできた拠点へ≪転移≫で連れて行く心算をして貰ってから、サラ達は龍の住む山の麓に作った訓練地に≪転移≫する。
ディディエ達も連れて山に登り、本人達に強そうなワイバーン5匹を選ばせて、そのワイバーンを戦闘で弱らせる。サラ達が本気を出すとすぐに殺してしまうので、それなりに手加減もしながら騎乗する予定の者が中心にダメージを与えていく。
ある程度弱ったところで、悪魔ストラデルの助言を受けながら≪支配≫魔法で従えた後、新拠点に皆で≪転移≫する。すぐに従魔屋も≪転移≫で連れてきて、騎乗予定者5人を主とする≪従魔≫契約をそれぞれ行う。
「やっぱり≪従魔≫契約も覚えたいわね」
「え?でも従魔の証も必要だろう?」
「その魔道具も作れるようになりたいわね」
「ある程度のことは他人に任せた方が良いんじゃないのか?」
「うーん・・・」
サラの顔を見て、多分説得できていないんだろうなとハリーは思う。
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