第823話 霊的存在2
サラやその仲間たちのお陰で霊的存在として力をつけている精霊たち。
仲間たちも、日々の魔力操作の訓練として空魔石に注力した魔石、魔物を狩った折に入手した魔石などを奉納している。そのおかげで、サラの仲間たちは世間に比べるとかなりの量の魔物を狩っているが、冒険者ギルドへ納品する魔石が非常に少ない。
精霊たちと直接契約している魔術師団員などは自身がそのまま奉納するし、そうでない者たちはサラに販売するからである。サラたちは魔石を砕いて混ぜたインクでスクロールを製作、販売するだけでなく、魔法の袋など仲間に配る物品製作にも使用している。
そういう意味では魔法の触媒になりえる素材も、ある程度は冒険者ギルドに納品せずに自己使用をしているが魔法習得する際が主な使用用途なので、問題になるほどではない。
そのため、代官地にある冒険者ギルドの拠点では、サラの家臣団以外の冒険者ぐらいからしか魔石の納品が無いため、他の素材に比べて魔石の流通が少ないことが、冒険者ギルドの拠点間比較で目立っている。
そして、サラが仲間を増やすたびに精霊魔法の使い手も増えて行くので、ますます魔石が必要になり、家臣団たちには魔物狩りが推奨されるので、代官地の近くの魔の森から魔物が減って行き代官地はさらに安全として人気が高い土地になっていく。
そのように契約当初に比べてかなり力をつけた精霊たちは、使える魔法も高位になっていく。もちろん≪召喚≫した者にも依存するが、今では王級魔法だけでなく神級魔法に手が届く。
既に王級魔法までは習得済みのサラは、精霊たちから貰っている魔導書に神級魔法が書かれるようになり、習得に向けて訓練中である。いずれも伝説級の魔法であり、王級以下の魔法に比べて威力も比べ物にならないのに合わせて、習得に難航している。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます