第698話 追加開拓2
移住希望者が増えて、それに合わせて生活用品や食料の需要も増えることで、農地の希望も合わせて増えてくる。
そこまでこの開拓地が繁栄すると思っていなかったので、1㎞四方の整地ブロックの中で500m四方としては、店舗エリア、住居エリア、農地エリアを決めているものの、代官地全体としては、店舗エリアがとびとびのブロックに配置されるなどの欠点も出てきた。
かといって、現段階での最適構成に治してもまた時間がたつと最適ではなくなると想定されるので、しばらくはこの1㎞四方の城壁内、その中の十字の道路で4分割の範囲での都市計画を継続することに諦める。
魔物の間引きに並行して、今の9ブロックのまわりの整地も並行することになった。今は、9ブロックの北、人工池との間で6ブロック分が着手済みのためそこを優先する。
都市計画的には微妙な問題も出てきたが、代官地の職員として採用していた者たちの働きのお陰で、住民台帳や土地台帳の整備は問題が無いため、徴税業務に影響は出ていない。また、住民には身分証を発行しているため、門でのチェックにより住民、冒険者の証を持つ冒険者、都度発行される通行証を持つ商人・職人以外の出入りは確認できているので、最低限の治安は守られる。
官僚や貴族家政の子弟からの、文官への仕官希望の声も増えて来たこともあり、この機会に10人の追加採用をしておく。南西のブロックの、代官地運営用の役所も増設を行う。
また、冒険者など開拓地への出入りする者が増えたこと、代官地護衛隊員でも魔物の間引きなど警備以外の業務も希望する者が出てきたことから、隊員と合わせてその世話をする使用人を追加雇用することにした。
護衛隊であり悪事を働かれても困るので、絶対的に命令を順守する犯罪奴隷で増やす。
従来通り、犯罪奴隷になった経緯を知る者が近くに居ないように、レーベルク帝国の帝都で男性衛兵20人、女性使用人10人を調達してくる。そしてそれぞれの先輩たちに指導を任せる。
代官地護衛隊は総勢57人になったので、隊長アルバジルに相談し、彼の元盗賊仲間であった7人のうち2人を副隊長に抜擢させて組織運営を効率化させる。
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