第669話 孤児院拡充2
その孤児院を卒業するお祝いも兼ねることになったドラセム家の新年会は、また本宅の庭で盛大に行う。転移陣があるので、師匠エミリーもヴァーヴ侯爵領都から駆け付けてくれ、いつもながら豪勢な食事を振舞われる。とても料理人デュドニたちだけでは足らないので、街中から料理や酒を含めた飲み物の購入もして準備をしている。
なぜか家臣団では無いとしたはずの元神国の神官アッズーラ、チェッリーナ姉妹も参加しており、きっとこういうイベントのときには今後も参加することになるのだろうと思われる。
いよいよ残る孤児は2人となった孤児院に、新たな孤児を迎えることにする。以前と同様に、神殿による運営の孤児院に行き、食費など育児費用がかさみだす年長側の子供を選ぶことにした。今回はバランスをとるために、7歳、6歳、5歳の男女を3人ずつ、合計18人選ぶ。
地頭が良く下の子の面倒をみるなど性格も良さげな子供たちという目線であったが、事前からそういう相談をしていたので、選定はしてくれていた。それでも一応、一日孤児院を手伝う中で実際に確認をした上で引き取る。
つい先日大きなパーティーをしたところであるので、それよりは少なめとは言うものの本宅まわりに居るメンバは集まったので、孤児たちにはとても大規模に思える歓迎パーティーを行う。デュドニとガエルの夫婦だけでなく、新たに雇用した孤児院スタッフ女性10人とも今後同じ屋根の下で暮らすことになるので、互いにしっかりと話し合いをさせた。食べ物を含めた好きなこと嫌なことなどである。ただ、やはり孤児側は遠慮が多いので、それはおいおいであろう。
それぞれ孤児院から私物を持参はさせたが、衣服や食器類など個人に合わせて不足している物などを買い足した上、知育玩具的な物も人数が増えたので買い足しておく。
その辺りは何故かまた来ているアッズーラ姉妹がフォローしてくれて、拡充した孤児院は無事に再スタートを切ることができたようである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます