第636話 悪魔アエグルン2
幹部以外の元海軍たちの奴隷についても、魔法戦闘の状況などの情報をアルテーラ王国に残したくないため、いったんコルマノン王国に連れて帰ることにする。
奴隷契約において逆らわない旨の命令も終わったことから、食料等も人数分を仕入れた上で、ゴルガに戻る際に使用した馬車を使って、コルマノン王国に向かうことにした。
野営のときには、今回の戦闘で有効であった上級土魔法≪泥沼≫と合わせて≪石壁≫を、サラとティアーヌがすぐに習得する。ミーナ、アルベール、リリアナは≪土壁≫の延長の≪石壁≫から習得し、その後に≪泥沼≫をゆっくり習得することになった。
別パーティーで別行動していたトリストフたちも合流したので、土精霊ペクトーンと順次契約を行っていく。
宿が取れたときに風魔法で防音を施した後に、悪魔アエグルンの扱いについて皆と相談した。悪魔ストラデルや天使マルカルロなども召喚して議論に参加させている。
「アエグルンがストラデルより得意なところがあるのかな?」
と悪魔2人に意識合わせをさせると
「ふん、すべてにおいて我の方が優れている」
とストラデルが自慢する。
「サラ以外が悪魔魔法を使えるようになると便利になるけど、隠すべき秘密も増えるから大変だよなぁ」
とのハリーの発言に皆も同意する。
「そんなことを言わずに、私にも力を使う機会をくださいよー」
とアエグルンが泣き言を言うので
「では、サラ様とは別行動になりやすい私たちではいかがでしょうか」
とトリストフが助け舟をだす。
「それならば、魂の取り合いにならないし良かろう」
とストラデルも許可を出すので、まずは年長で技術も高いトリストフとカロルの2人が契約をすることに落ち着いた。
その後は、港町バスキにより、ドラセム商会の支店となった店舗にも顔を出しつつ、食料等を追加調達する。バスキの商店もある程度は元のメンバも残したこととミケラルド商会の補助もあったことから順調に運営できているようで安心する。
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