第611話 ゴルガ冒険者ギルド
思わぬところから祠の情報を聞いて驚くサラたち。となると残る光・闇の精霊の祠の情報を確認するも、冒険者ギルドでは情報を持ち得ていなかった。
これからドワーフ村に行って帰ってくるまでの時間もあることから、情報料を払うので、と依頼を出しておく。
それ以外に今募集されている依頼を見ると、やはり王都なので魔物討伐などでは無く、街中での雑用や他の街への護衛などが主であった。
あまり興味を引くものでなかったので、魔道具屋や武具屋などそれぞれが興味ある所に寄った後に宿に帰ることにした。
ここも王都であることから途中までの街よりはましな品揃えではあったが、やはり大陸の中では一番魔法後進国であるため、期待ほどでは無かったのが残念であった。
サラとティアーヌは宿に戻ると、こっそりとトリストフたちと連絡をとり、先に調べて貰っていた情報を確認する。
コルマノン王国の海域で海賊船を装っていたのは、アルテーラ王国の海軍ではあったのだが、どうも王国をあげて、のたくらみではない模様であった。しかも今回の裏にはレーベルク帝国の影がチラついたことから、詳細に確認を進めたところ、どうも今の皇弟派、当時の第2皇子派の結構上位な将軍が、皇帝崩御より前にアルテーラ王国に来ていたらしい。
今となっては帝国でも反乱軍になる皇弟派と、アルテーラ王国でも一部の海軍の強硬派が手を結び、帝国皇弟派とコルマノン王国が戦争をしている際の後方かく乱をアルテーラ王国が行うつもりであったと思われる。アルテーラ王国は陸軍が弱くコルマノン王国に勝てないので、海軍を選択したのは理解できる。
ただ、レーベルク帝国とコルマノン王国の戦争は思ったほど長続きせず、アルテーラ王国の海軍が用意した偽装海賊船が有効活用できなかったので、コルマノン王国とアルメルス神国に対する海賊行為を行っていたのではないかと推測された。
サラは水精霊シルビー経由で王都のローデットにこれらの話を伝え、宰相に報告しておいて貰う。その上で、自分達はドワーフ村に向かうのであった。
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