第556話 パーティー成長

新規雇用したメンバだけでなく、職人に専念しているリリーとカーヤ以外の、サラの冒険パーティーもそれぞれの道で訓練している。


まず王国魔術師団に時々顔を出すことになったサラ自身は、新たな魔導書を探している。図書館で光魔法の上級≪大照明≫という魔法訓練場1つ分ほどを明るくする魔導書と、闇魔法の上級≪大夜霧≫という同じほどの大きさを暗い霧で隠す魔導書を見つける。闇魔法の中級≪夜霧≫が1パーティーほどを暗い霧で隠すものであることから、光魔法の中級≪照明≫があるはずと推測する。

魔術学校の図書館に名誉卒業生の権限を使って行き、光魔法の棚を探すと推測通り≪照明≫という家1つ分ほどを明るくする中級魔法の魔導書を見つける。

サラはこれら≪照明≫≪大照明≫≪大夜霧≫を習得して訓練するのと合わせて、王国魔術師団に上級スクロールを提供することにより彼らの底上げを行う。


またハリーも、大きさ可変の魔剣を活かして、今までは片手剣と盾の組合せのみであったが、騎兵が中心になる場合を踏まえて両手剣の訓練を行っていた。片手剣で習得した武技の応用であったからか、両手剣でも初級≪斬撃≫中級≪剛撃≫≪受流≫上級≪連撃≫王級≪受返≫まで習得できており、騎士団の他メンバへ片手剣も両手剣も指導できるようになっていた。

魔の森で子供ワイバーンのワンの訓練もしており、オークなどDランク魔物であれば1対1でも負けなくなっていた。ロック鳥のガンが先輩として指導している感じであったが、Aランクであるワイバーンの片鱗を見せているので抜かれるのも直ぐかもしれない。


ミーナ、アルベール、リリアナも風精霊ジョステルと≪契約≫≪召喚≫できるようになり≪雷撃≫を習得し、ティアーヌも王級の風属性魔法≪爆雷≫を習得した。


元暗殺者の12人も騎士と魔術師に所属を分けたことにより、それぞれ武技、魔法に注力することで、新たな武技や魔法を習得して行っている。

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