第554話 アルバジル脳内2

この開拓地、あぁ代官地と呼んでいるみたいだが、その代官地護衛隊長って。似合わねぇよな。まぁ何も変わらなそうだし、奴隷は言うことを聞くだけだ。


今度は帝国兵たちを大量雇用するらしい。戦争奴隷だってよ。

この代官地、そんな広いか?と思っていたが、この開拓地をどうやって広げたのか良く分かったよ。あんな簡単に魔法で木を切ったり、切り株を燃やしたり、さらには堀や土壁まで魔法だよ。こんなに魔法使いが居るのなら、帝国戦のときの活躍の噂も本当なのかな。

簡単に今までの敷地分ぐらいが北に広がったよ。ワイバーンやバトルホースの遊び場だけでなく騎兵の訓練をするんだとよ。


今までの敷地には、宿舎が作られて行っている。一つは元帝国の騎兵たち、第1騎士隊と言うらしい、のためで、もう一つは俺たち護衛隊の物らしい。

と思っていたら、元の屋敷の1つに第1騎士隊の隊長はその元家宰と、もう1つの屋敷は護衛隊長の俺と使用人2人が使って良いらしい。まぁその元家宰も入れた使用人たち3人は、この代官地の皆のためらしく、他の宿舎も含めた掃除や雑用をしてくれるらしい。

まぁそれでも俺たちが片手間に当番制で全部やっていたより楽になるし、旨いものも食べられるようになると期待しているけどな。


そうそう、バトルホース。騎兵たち用20頭と俺にも、で21頭の従魔契約の主に俺がなったんだよ。戦争奴隷ではなく犯罪奴隷だから絶対服従との理由で。そうは言ってもなぁ。


でも、あの騎士隊長がなんか犯罪奴隷にわざとなったらしい。よし、このタイミングで、と頼み込んで、俺の以外の20頭の従魔契約の主は、騎士隊長のルーカイに変更して貰った。やっぱり、なんか騎士の馬の主が俺というのはなぁ。俺まで騎士に成れと言われそうだし。

ここで誰を護衛するのか、使用人たちか?、を続けてのんびりと飯を食って訓練するのが楽で良いからな。ダンジョンの攻略もやっていて進んでいくと面白くなってきたところだしな。


最初は魔の森の手前やダンジョン上層でも苦労する奴もいたけど、11階坑道エリアで鉄鉱石を取って来られるようになると、カーヤさんがしっかりした値段で買い取ってくれるから小遣い稼ぎになるし、このマントを着てミケラルド商会に素材を持って行くと買い叩かれずにまともな価格で買って貰えるから皆も喜んで。

それに全員が銅級冒険者になると何かご褒美が貰えるらしくて、皆が頑張ってるんだよな。

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