第549話 ドラセム家従士団2

元暗殺者の12人のうち中級以上の魔法を使える者を基本的に魔術師団に振り分けることにする。

その結果、トリストフ、カロル、オーレオン、ダニエダン、ランセット、マドレア、エルネットが魔術師団、ディディエ、オーレール、クシミーユ、コレット、エグラリスが近衛騎士隊になる。


まとめると、ドラセム伯爵家の従士団は、従士長:ハリー、騎士団長:ハリー(兼務)、近衛騎士隊:ディディエ(隊長)と他4人、代官地護衛隊:アルバジル(隊長)と他7人、魔術師団長:ティアーヌ、魔術師団員:ミーナ、アルベール、リリアナ、トリストフ、カロル、他5人。合算すると騎士団が14人と魔術師団が11人で小計25人。

その他に、家宰:ローデットの他、事務職・使用人としては5人の奴隷、元孤児。リリーとカーヤもドラセム商会のメンバと対外的にみられるであろうから、小計8人。

つまり、外からはドラセム伯爵家の家臣団は合計33人とみられるであろう。法衣伯爵の年金を踏まえたときには60人規模の家臣と期待されるのに対して、まだまだ半数である。


近衛騎士隊の立ち上げを明確にした時に、ハリーがサラに相談をする。

「元暗殺者の12人全員に濃青ローブを配っていたが、騎士団は濃緑マントに変えたい。金属鎧も配布したい」

というのである。従士団を整理するので、魔術師団は濃青ローブ、騎士団は濃緑マントに統一したい、その上で近衛騎士隊は金属鎧も統一したい、とのこと。

ティアーヌとも相談し、ミーナたちにも濃青ローブを配布して、この基準に統一する。

ハリーに合わせて全体は黒色、左胸の紋章は銀色にした金属鎧は、普段は≪収納≫指輪にしまったり従業員棟の個室に置いておいたりして、正装が必要なときに統一感を出すようにする。



いつもの奴隷商に増員の相談をすると、騎士団の運営について助言が可能な戦争奴隷も候補にすることも検討を、とアドバイスを貰う。

ただ、戦争奴隷ということは帝国戦で身代金を貰えなかった、身寄りのない帝国軍人であったと想像されるが、その原因になったサラたちに対して悪感情もありえる。また、犯罪奴隷ほどの強制力を持たないので、悩ましい。

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