第536話 孤児追加
卒院生が1人であるが出たのと、新たな大きい孤児院が出来たところで、また神殿共同の孤児院に年長組を引き取りに向かう。その内もう少し年少のものにも広げた方が良いのであろうが、まだまだ取り掛かりであるので、今回は諦める。
前回と同様にローデット、デュドニとガエルの夫婦と4人で訪問し、孤児院の業務を半日手伝いながら、ゲームとして記憶力と思考力をテストして選別する。今回は5人とし、メオン・6歳・男、ジョジゼル・6歳・女、ヨーム・6歳・男、オポルイ・5歳・男、ブリエマ・5歳・女を引き取る。その年齢も1つ加齢したばかりであるため、今回の5人の卒院は最初の3人に比べて先になる。
この5人も真新しい建物であることや多くの仲間、サラが伯爵であること等、多くのことに驚く。その上で、≪簡易契約≫や魔石への魔力注入などの指導も行った後は、先輩の皆からの体力づくりや剣の練習、識字や計算やマナー等を学んでいく。
歳が上の子が下の子の面倒も見るという意味でも、少し先に入った3人、特にまだ孤児院に居るジョエメとアナトビの2人がなかなか良く見ている。神殿共同の孤児院に居たときからの知り合いであるのも壁が無くて良いのであろう。
また、新年であるので魔術学校の入学式の時期である。本来であれば、ミーナ、アルベール、リリアナは魔術学校に入学する年齢である。ただ、犯罪奴隷は厳密には国民とみなされないので入学する資格が無い。
事前にわかっていたことなので、このタイミングで騒ぐことは無かったが、実際に通ってみたことがあるリリーは、3人に伝える。魔術学校のレベルは低く、魔術の技術だけならば3人がトップを争うことになるだけである。友達も出来るかもしれないが、貴族が多くて卒業後は簡単には会えないし、いじめの対象にされる可能性もある、サラも目をつけられていた、等である。
ただ、やはり不遇であることは確かなので、せめて犯罪奴隷ではない孤児たちの中で魔法に向いている子が居れば行かせてあげたいと皆が思うのであった。
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