第513話 帝都包囲網攻略3

さらにその次の夜は南門付近でウッドゴーレムを投入するが、もう敵兵たちはたいして混乱しないで冷静に対処されてしまう。そのウッドゴーレムに対しても魔法攻撃は無い上に、荷馬車や天幕に攻撃しても、魔法攻撃は来なかった。東西からの応援部隊も来ないままであった。順番にまわっていることが推測されたからか、荷馬車や天幕の数は少なかった気もした。


東西南北それぞれの部隊の荷馬車や天幕に対してそれなりの攻撃を加えることができたため、ここで帝城に報告に向かう。


いつものように参謀に連れられて、第1皇子改め皇帝となったアウレアス・ジーモント・レーベルクの前に行く。

「冒険者ドラセム殿、期待以上の成果を出して貰った。感謝する」

「これ以上を外部の、実質は王国貴族である冒険者に助けて貰ったとなるのは、帝国運営上も好ましくないでしょう。ここで依頼完了といたします」

と完了サインをしたものを渡される。また、王国への無事な帰り道となるよう、通行手形としての皇帝からの書付も渡される。


参謀に付き添われて冒険者ギルドに向かい、依頼完了手続きをする。流石に魔物退治よりも多くの褒賞を受け取ったサラたち。

ここで参謀と別れたので、以前にワイバーン対決の後にも聞いたことだが、精霊の祠のありかの情報が無いかを確認するが、近くに居た職員も含めて情報は無いとのことであった。


夜になり、仲間たちを連れて≪飛翔≫で、帝都近くの森に移動し、バトルホースたちと合流する。そこで野営をしながら、今回の顛末を振り返りつつ、帝都での用事も終わりになるので王国に帰ることを宣言する。領都と王都にも水精霊シルビーによる伝言で報告をする。

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