第512話 帝都包囲網攻略2

城門付近の包囲網に対しては精霊たちによる攻撃、包囲網の反対の端の方ではゴーレムによる混乱と精霊たちによる荷馬車や天幕への攻撃で混乱する第2皇子派。


一番手薄であった、もともと第2皇子派勢力が多い帝国西部への西門付近を特に攻めたのだが、夜に西門付近の部隊に火があがっているのを見た南門付近と北門付近の部隊がそれぞれ応援に駆けつけてくる。

それを見たサラは、ティアーヌと共に≪飛翔≫で上空から精霊たちを使役して、その応援部隊に攻撃をさせる。夜間に駆け付けてくる応援部隊の騎馬に魔法使いが騎乗している可能性は低いと想定して、である。


夜が明けてくると仲間たちの危険性もあがるため、明るくなる前に適当なところで攻撃を終了し、帝都に引き上げる。



翌夜には、東門付近の外側にウッドゴーレムを投入して同様のことを行うが、昨夜を踏まえてか、たまたま東門付近には元々魔法使いが配置されていたのか、ウッドゴーレムに対して火魔法による攻撃が加えられる。それを≪飛翔≫で上空から見ていたサラたちは、その魔法使い達を狙い撃ちするように精霊たちに攻撃をさせる。その上で、荷馬車や天幕を中心に攻撃を広げる。

ただ、こちらの攻撃規模が小さいことがばれていたのか、この夜は南北の門からの応援部隊は無くなっていた。


さらに翌夜に、北門付近の外側にウッドゴーレムを投入してみると、今度は魔法使いによる攻撃は無い。昨夜のことが伝わっていると想定し、サラたちはかなり上空まで行き≪結界≫で守られた状態で、精霊たちに荷馬車や天幕を中心に攻撃させる。そうするとやはり隠れていた魔法使い達がその精霊たちを狙ってくるが、心づもりをしていたサラたちは、その攻撃魔法の出もとに対して、姿を消した天使マルカルロと悪魔ストラデルに攻撃をさせて敵の魔法使い達を戦闘不能にさせる。

この夜も東西の門からの応援部隊は無かった。


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