第505話 帝国魔物退治
野営で休んだ後は、サラたちは二手に分かれるが今度は単なる魔物退治であるので、サラとミーナ以外に6人、ハリーとティアーヌとトリストフとカロル以外に6人とする。
単なるオークの群れもあれば、トロールやオルトロスというBランク魔物が暴れているものもあったが、それぞれBランク魔物と同格とされる銀級冒険者以上が複数いるチーム編成であり確実に片付けると共に、怪我をしていた村人などの治療も行っていく。
時間効率的に二手に分けたことにより、片方のチームは皇子の書付が無いと困ることも心配していたが、特に問題にならなかった。
スケルトンなどのアンデッドの群れと言われているところは、悪魔教団の関係を疑うこともあり、それ以外の魔物退治が終わった後に2チームが合流して当たることにしていた。
ただ、先に到着したハリーたちチームが、時間があるのでと様子見に行ったところを敵に見つかってしまい、先に戦闘を始めてしまった。銅級冒険者以上が10人も居るので、単なるスケルトンやゾンビでは当然問題は無かったのであるが、それらを操っている魔法使い達がやはりいて、陰に隠れて放たれた悪魔魔法≪呪詛≫≪病≫≪魅了≫などを何人かが受けてしまった。
≪魅了≫の効果は何度か経験しているため本人を気絶させて縛り上げることで被害を最小化し、人数とバトルホースの足にまかせて何とか逃げ切った。
水精霊シルビーによる伝言により急いだサラたちのチームと合流できたので、魔法攻撃を受けたメンバを回復させて危機を回避できた。
「ごめん。約束通り待たせることができずに」
「まぁ大事に至らなかったから良しとしましょう。それよりも状況を教えて」
「小規模の村が全てアンデッドになったんだと思う。ある程度はスケルトンもゾンビも倒したけど、悪魔魔法も使える魔法使いが3人は居たみたい」
サラやティアーヌも、それなりには悪魔教団に対して割り切れてはいるものの、変わらず非道を行っている旨を聞くと感情を抑えるのに苦労する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます