第462話 ティアーヌ帰郷
サラが父兄たちから頼まれたのは、村の近くに出現するようになったオーク退治であった。少量ならば自分たちでも対応ができるが、かなりな集団であるみたいとのこと。
方角を聞いて、ロック鳥ガンに確認させてからサラたち6人は見に行くと30匹ぐらいの新しい村のようであった。ダンジョンでの慣れもあり、サラたちは早々に始末してから村に戻ってその旨を報告する。
村長たち村全体から感謝される中で聞いたのは、オークを見かけるようになってから1年は経っていないとのこと。もしかすると帝国との戦争の喧騒を避けてやってきたのかもしれない。この辺境も帝国に近いところであるので。
オーク退治も行い「龍の爪先」村を去った後は、いよいよエルフ村への移動であるが、その手前に風精霊ジョステルの祠があるというので、皆で足を運び、清掃とお参りを行う。
森のエルフの村にもう少しであるとティアーヌが言ったあたりにちょうど泉があったので、サラはティアーヌに言う。
「では行ってらっしゃい。私たちはここで待つね」
「無理について来たりはしないのですか?」
「人から離れて暮らすエルフの村には、ね。もちろん興味はあるけど。でもアルベールとリリアナだけでも入れる許可を貰って来てもらえると嬉しいかな」
「かしこまりました。行ってまいります」
サラたち5人は、水精霊シルビーも召喚し、綺麗な泉のほとりで水魔法の訓練などを行い、野営してティアーヌの帰りを待つ。
翌朝、ティアーヌは双子の入村許可が下りたと帰って来たのであるが、ここでもオーク退治の相談をされたとのこと。ティアーヌ、アルベールとリリアナにはエルフ村に行かせて、サラ、ハリー、ミーナはその間に、ここでも30匹ほどであったオーク村を殲滅する。
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