第457話 従士追加2
新たに増えた仲間であるローデットとティアーヌであるが、従士として戦闘力を期待するのはティアーヌだけであるので、ティアーヌの魔法の属性をいつものように確認する。
スクロールと触媒による向き不向きの確認である。
ティアーヌは既に多くの属性を習得しているなか、森にすむエルフであって機会が無かったからか、火魔法を習得していなかったが、この方法で≪種火≫を習得することができた。また回復魔法≪治癒≫も習得することができた。
また水魔法も上級まで習得できているため、サラが水精霊シルビーを≪召喚≫してティアーヌとの≪契約≫を打診すると承諾され、さらにティアーヌは≪召喚≫まで習得することができた。その勢いでティアーヌは同様に風精霊ジョステルも≪召喚≫できるようになった。
サラはその風精霊ジョステルに自身との≪契約≫も請い承諾をされ、風精霊魔法の魔導書を貰う。さっそくそれを確認して≪召喚≫も習得し、風精霊ジョステルを≪召喚≫する。
屋敷の中の祠を集めたところに移動し、敷地の外部から見えないところで、水精霊シルビー、火精霊ヨルバ、天使マルカルロ、悪魔ストラデルも追加で≪召喚≫して、互いに顔合わせをさせる。
また、ジョステルに貰った魔導書にあった王級風魔法≪爆雷≫という上級魔法≪雷撃≫の範囲魔法を見て、早速練習を始めるサラであった。
サラはローデットの付き添いのもとドレスや宝飾品もそれなりの数を注文したり、ティアーヌ、アルベールとリリアナをつれて魔術学校の学校長クレオンダに会わせたり、色々な用事をこなす。後者は街に少ないエルフ同士の交流を、というサラの思いからである。
サラの見えないところで、クレオンダはティアーヌに、
「サラは普通では無いから」
と耳打ちされるが、
「既に認識済み」
と答えるティアーヌであった。
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