第400話 帝国大将襲来
城から戻り、魔術学校でクレオンダを降ろして自宅に帰ろうとしたところで、馬車の前に立ちふさがる者たちが居た。
黒ローブが7人であり、嫌な予感がするため御者席のハリーは馬車の中のサラとリリーに大声で「敵襲」と叫び、馬車から出てこさせる。
まさか魔術学校の敷地内で襲われると思っていなかったので油断していた。またサラはいつものローブではなくドレスであり動きやすいものではない。ハリーとリリーはいつもの戦闘可能な体制ではある。
サラは早々に水精霊シルビー、火精霊ヨルバ、天使マルカルロ、悪魔ストラデルの4体とも召喚をする。念のためストラデルは姿を消すようにしている。
黒ローブの真ん中の2人はフードを外すと、学校対抗戦の大将と副将であり、残り5人は揃いの全身鎧姿であり、どこかの騎士のようであった。
ハリーが御者席から降りて戦馬バトルホースたちから馬車の馬具を外しながら、
「一応、何の用であるか聞いても良いかな?昨日の意趣返しではないよな?」
と問うが、黒ローブたちはそれには返事をせずに
「やれ」
という掛け声とともに、騎士らしき5人が抜刀して襲い掛かって来た。
サラは大将と副将の2人を警戒して、それぞれを≪結界≫で閉じ込める。もちろん≪魔法消滅≫などにより消されることも想定されるため、二重三重になるように連続して発動する。
ハリーは≪縮地≫で敵の真ん中に駆け出し、魔力を込めて炎を出した剣を使った≪連撃≫で2人に攻撃をする。
バトルホースの2頭がそれぞれ騎士1人ずつを蹴飛ばす。
リリーは≪連射≫で、残った騎士1人に矢を放つ。
敵の大将は召喚済みの悪魔に≪魅了≫をハリーとリリーにかけようとしたようであった。リリーは抵抗できたようであるが、ハリーは≪魅了≫にかかってしまった。ただ、すぐさま天使マルカルロが解除する。
まだ起きている騎士たち相手にサラが≪衝撃波≫を連続発動することで、早々に騎士5人を戦闘不能にする。
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