第399話 学校対抗戦表彰式
最後に帝国によるルール違反などもあったが、最終的にはサラたちコルマノン王国の魔術学校の優勝で学校対抗戦は終了した。
医務室から出てきた仲間4人は舞台に上がれる程は回復できていないため、サラが1人で表彰を受けることになった。帝国は悪質なルール違反による失格であり、アルテーラ王国が1勝もしないままの準優勝ということになった。
表彰は主催地の学校長クレオンダから行われ、サラに表彰を渡す際に
「本当に良くやってくれたわね。ありがとう」
とこっそり告げられた。
対抗戦が終わった後、問題の帝国の大将であった選手は医務室から消え去っていたという。
帝国の引率教師たちは、自分たちは悪くない、操られていた等と騒いでいたが、不名誉と共に帰国することになると思われる。
色々が終わった後、クレオンダに指導のお礼を伝えた際、王城からの手紙が渡された。中には翌朝にクレオンダと登城するように指示が書いてあった。
当日の夜は皆で優勝を祝う食事をし、その場には水精霊シルビー達も全員召喚して喜びを分かち合った。寝る前にはシルビーを再度召喚し、師匠エミリーへ優勝の報告の伝言を依頼するのであった。
翌朝、ドレスアップをして貴族馬車にハリーとリリーで魔術学校へ行き、クレオンダを乗せて登城すると、国王からの謁見であった。
「サラ・ドラセム準男爵。この度は≪呪詛≫などの妨害、最後には帝国の卑怯な違反にもかかわらず、1人で10人の敵全てを勝ち抜いたこと、見事である。ここに白魔勲章を授与するものとする」
と勲章を授与された。
クレオンダが言うには、魔法関係での功績の場合の勲章であり、毎年金貨10枚の年金がつくものとのことであった。
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