第345話 学校対抗戦代表候補
そうこうして魔術学校に入学して2ヶ月経つ頃。
担任のガリレード先生との会話の中で、サラが水精霊を召喚できることを伝えることになった。特に隠していたわけではないが、魔術学校では「魔術」が講義の対象であり、精霊魔法・神霊魔法・悪魔魔法は概要説明のみであったので、機会が無かったからである。
すると、魔法習得方法のときのように会議室に呼ばれることになった。
会議室には、クレオンダ学校長とクラス担任のガリレード先生のみであり、ホッとするサラであった。
「サラさん、学校対抗戦の話は覚えていますか」
と学校長から。
「はい、年末ごろに、国ごとにある魔術学校の代表者が競い合うものかと」
「そうね、この大陸にある3国の対抗戦よ。ま、想像できると思うけど、国ごとということだから、国の威信をかけることになるのよ。今は3国とも戦争状態にないから、こういうところで互いの力を示すようになったの」
「はぁ」
「この対抗戦、代表者5人ずつの勝ち抜き戦で、実際に模擬戦闘をするのよ。従魔の連れ込みはダメだけど、召喚は自分の魔力消費で行うから許容されるの。もう分かるわね」
「私に代表になれと」
「そう、もともと上級魔法が使えるから候補だったのだけど、精霊召喚できるなら確実ね」
「精霊以外の召喚も許容されるのですか」
「神霊も悪魔も許容だけど、悪魔召喚はできることを公開するのはおすすめできないわね。後でどんなトラブルに巻き込まれるか分からないから。で、何ができるの?」
「想像にお任せします」
「・・・まぁ良いわ。大陸の真ん中のこの王国が開催国だから移動時間は無いけど、年末までは魔法使い同士の戦闘訓練、しておいてね」
家に帰って昼食のときにその話を皆に話をすると、カーラから
「あなたのお母さんローラと私は戦闘向きでは無かったから代表にはならなかったけど、エミリーは代表になっていたから、また話を聞いてみれば?」
とアドバイスを貰ったので、水精霊シルビーに師匠エミリーへの伝言を依頼した。
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