第296話 ミーナ王都ダンジョン挑戦

リリーとカーヤの副業のための素材集めもある程度できたのと、ミーナが鉄級にあがったこともあり、またあと二月ほどで魔術学校が始まるので、それに向けた段取りを始めることにする。


具体的には、サラとリリーが平日4日の午前は学校に行くことになるので、それを前提とした店舗運営と冒険のスケジュール調整である。

ミーナが増えたので当初計画から見直すことと、店舗運営は意外と簡単ではない実態を踏まえての見直しになる。


店舗はできるだけ毎日開店した方が良いと思われるので、リリーかカーヤが午前は店番をしながら手入れ依頼をこなす。その間にもう片方とハリーとミーナの3人がダンジョン探索などをして、午後や週末は学校から戻った2人と全員が同流してダンジョンの最深を更新する、という方向にする。

ダンジョンは全員が進捗を同じにしていないと、同時に最深へは転移できないため、午後の全員での攻略に向けて調整する。


まずはミーナが4階に行けるように1~3階をクリアする必要がある。とはいっても、Eランク魔物の階層であり、全員が一緒に行く必要が無いため、店舗側にリリーとカーヤの2人を残して、サラとハリーが同行することにする。


まずはミーナがペンダントを入手するところからであり、乗合馬車の後は初回受付に行く。その後、3人とロック鳥ガンで1階の草原に移動する。

光る床のある最初の部屋から出ると、草原である。ミーナは先日の坑道ダンジョンしか経験していなく、このダンジョンの転移も、ダンジョン内で空があることも話でしか聞いたことがないため、実体験で驚いている。


そのまましばらく時間をミーナにあげた後は、しょせん敵が角兎であるのでどんどん進んで1階を完了する。続いての2階と3階も無事に終わらせて、その日のダンジョン挑戦は終わりにして王都に帰る。

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