第295話 解呪魔法
王都に帰り、カーラに話を聞きに行く。
「もう分かったの?そうよ、鑑定魔法を繰り返していると鑑定能力が鍛えられるの。だから、数をこなすように言ったのよ。頑張ってね」
とのことであった。
また、入手した怪しい片手剣を取り出すと
「そうね、呪いがかかっているわね。もともとは≪鋭利≫になる付与があったのに、魔力を込めると握った自分の手が怪我をするようね。」
「≪解呪≫の訓練は進んでいる?」
というのでサラは頷いて
≪解呪≫
とすると、怪しい雰囲気はなくなった。
「あら、単なる≪鋭利≫なショートソードになったわね」
カーラに後でまた店舗に来るように言われるが、いったん自分たちの家に戻る。
まず今回に入手した高級品の武器を取り出す。これは手入れ後に店頭に並べることにする。さらに、インゴットを高級下位と中位に分けて取り出す。カーヤが後でこれらを元に商品を作り出すことになる。
そして、今回入手した≪鋭利≫な細身のショートソードは、ミーナが装備するように渡す。ミーナは驚いていたが、その方がパーティーの底上げになると説得する。
少量ながら倒した魔物の皮はリリーに、肉はハリーに分ける。リリーが店頭に立ち開店をしながら、たまった手入れ依頼をこなしていく。
また、討伐証明になるものはまとめてハリーがミーナと冒険者ギルドに持参する。ギルドでは、ミーナの実績を認めて鉄級冒険者へ昇格できることになった。ミーナは魔法を伸ばしていきたいこともあり、魔術師委員会に登録することにした。
サラがカーラの店舗に戻ると、5つの怪しげな物がテーブルの上に載っていた。
「どこまで≪解呪≫できるか試してみて」
というので≪解呪≫をすると3つまでは成功したが、残り2つは失敗であった。
カーラが解呪の報酬をくれようとしたが、鑑定魔法の指導を含めていつもお世話になっているからと受け取らなかった。
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