第291話 皮革狩り2
戦闘終了後に魔剣による吸血と魔石回収などをしているサラに対して、ミーナが
「すみません、今のは何だったのでしょうか?」
「え?オルトロス?」
「ではなく、呼び出されていたものです」
と質問をする。
サラは悪魔ストラデルのことどころか水精霊シルビーのことも説明をしていなかったのである。
あらためて、それぞれを召喚して説明をする。ミーナはスラム街で育ったので、悪魔魔法を使うものは悪人や裏社会の人間のみであるというイメージであったため、驚愕する。
リリーが横から、
「こういうところがあるから、特にサラの魔法に関しては外では言わないでね、という命令だったの」
と補足する。ついでに、天使マルカルロとも契約していて神霊魔法も使うことも補足している。
「だからサラ様がいつも短剣で解体をされていたのですね」
と吸血のこともミーナは理解するのであった。
その後も狩りを続け、地龍ドレイクとも遭遇する。ドレイクには翼はなく、硬い鱗に覆われた大きなトカゲのようであり、口からは範囲攻撃になる炎を吐いた。しかし、オルトロスに比べて動きも遅く攻撃手段も噛みつき、炎ブレス、尻尾の薙ぎ払いだけであり、前衛の体術と魔剣、魔槍、魔斧による攻撃、後衛の≪氷槍≫などの攻撃力で倒しきることができた。ロック鳥ガンの攻撃やミーナの魔法ではほぼダメージを与えられないため、注意をそらして隙を作らせる等をさせることにした。
戦闘終了後にはミーナにも≪治癒≫による回復を分担することで練習をさせる。
それからも、ドレイクやオルトロスなど主に皮革製品になるような魔物を狩り続け、皆の魔法の袋がいっぱいになるところで王都に戻った。合計10日ほどの行程になった。
ミーナは家に帰って1人でベッドに入ったとき、自分はどんなところに来たんだろうと改めて思うが、慣れていくしか無いと諦めて眠りにつく。
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