第283話 気分転換攻略
リリーたちは空元気を出したものの、やはり悔しいのは確かであり、気分転換、うっぷん晴らし?に狩りに行くことになった。
まだまだ実力的に差があるミーナには、どうせ客はろくに来ないであろうが店番をお願いし、何かあればカーラに頼れるようにお願いをしておく。
もし変な因縁をつけに来た者には、店内の見える奥に店主が貴族である旨の紋章も掲げてあるので、チンピラにはそれを使って対処したり、必要ならば魔法使いや銀級冒険者が何人かでお礼に伺うのでと対処したりするように、と指示もしておく。
必要な生活費も渡しておき、店番の暇な間にすることとして、各種訓練を宿題にも渡してある。
それらの準備をしてから、魔の森でも少し奥のダンジョンに全部で10日ほどの狩りに出発する。
乗合馬車で魔の森についた後は、歩く速度も自然と上がりつつ、遭遇する魔物たちは過剰なほどの攻撃で瞬殺してどんどん進む。だんだん遭遇する魔物たちのランクがあがっても同様で、Bランク魔物のトロールに遭遇しても、過剰に召喚したり武技を使ったりしていた。さすがにダンジョンにたどり着いたときには、自分たちの行動も反省する。
正直、今までサラの魔法を含めて何かと成功体験ばかりで、大きな失敗が無かったのでうぬぼれていた、商売がそんな簡単なはずが無いと反省する。
少し落ち着いてからダンジョンに入る。以前に購入していた地図もあるので、初めてではあるが、そこまで危険は無いと思われる。
□
地図も販売されており未踏破ではないこともあり、ダンジョンコアは無かったが、急須のような魔道具が1つと、亜人系魔物が多く普通武器もある程度確保できたので、ハリーとカーヤは鍛冶にできることと、魔剣ストラデルが吸血で少し嬉しそうであった。
帰るころには4人ともかなり落ち着いており、ミーナを1人で留守番させている罪悪感で、往路とは違った意味で、過剰攻撃力で早い移動になり王都に帰るのであった。
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