第263話 入学前計画

カーラの話を踏まえて、リリーは

「サラは貴族学校に行かないの?」

と問うが、サラは

「領地があるわけでもないし」

との返事。


それもあり、新年からの日々についても何となくイメージができた4人。

火風水土の平日4日の午前は、サラとリリーは学校に行き、午後はハリーとカーヤと一緒に王都ダンジョン探索などで、週末の光闇の2日、さらにはその前の土曜日の午後を含めた2.5日で泊りがけの探索もできると理解した。

ハリーとカーヤは新年からもこのまま王都に居ることにする。


平日4日の午前、サラたちが学校に行っている間は、店舗の売り子、鍛冶の訓練、武技の訓練等々これから考えていくことにする。もし王都ダンジョンで、ハリーとカーヤの2人と従魔ロック鳥ガンだけでも行ける範囲で坑道があれば採掘も良いかもしれない。


入学すると長期の泊りがけ探索が難しくなるので、午後からだけでも挑戦できる王都ダンジョンではなく魔の森にあるダンジョンや、魔の森の奥への探索などを優先することも考えつつ、王都ダンジョンの鉄鉱石が入手できる坑道までは4人で進めておくことも考える。

新年までの数か月、いろいろと忙しくなりそうである。



まずは冒険者ギルドに情報収集に行く。伯爵領都のギルドと同様に閲覧室で近所の魔物やダンジョンの情報が得られた。また、王都ダンジョンの各階層の草原や洞窟であるタイプや出現魔物がワチエダンジョンと同じだったのは3階層までの偶々であり、鉄鉱石の坑道が13~14階とは限らないようである。


迷った結果、まずは魔の森の奥のダンジョンを2~3つ挑戦してみることにした。

片道3日ぐらいで探索も3日ぐらいと思われる坑道タイプにすることで、採掘も少ししておく案である。

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