第254話 住環境2
住むところに悩んでいる4人。リリーが
「学校に通うならば寮があるのかも知れないし、住居も斡旋してくれるかも」
と思いつき、魔術学校に行ってみることにする。
魔術学校は貴族も平民も通うところであり、受付職員は非常に丁寧に対応をしてくれた。
「王都に住居がある方は通いでも良いですし、寮もあります。ただし寮はあまり裕福でない方を対象に国が用意する物ですので、4人部屋になります。相部屋ですので私物は最低限の持ち込みにしていただきます」
「私は毛皮処理もしたいし、サラも調合や魔法訓練もしたいよね。相部屋はしんどいかな」
「では住居のご紹介ですが、寮に住まれない方となりますので、執事や家政婦をご用意される富裕街の屋敷が前提になります」
「月々いったい金貨何枚が必要になるの・・・希望と合わないのですみません」
「かしこまりました」
と住居紹介は諦める。
「ちなみに次のご入学をご希望なのですよね。事前試験をご存知でしょうか」
「え?知りませんでした」
「試験というほどのものではなく、入学者数を把握してクラス分けなどの準備をするための手続きになります。入学の半年前から2ヶ月前まで受け付けております」
「ありがとうございます。また来月にでもお願いに来ます」
「かしこまりました。お待ちしております」
一般街に戻って来ながら話し合う4人。
「住処の件は進まなかったけど、試験や手続きについて、先にわかっておいて良かったね」
「で、どうする?家の紹介なんて、冒険者ギルド以外に頼るところあるのかな」
「私たちの王都の知り合いって、ヴァーヴ伯爵家の御屋敷の人と・・・カーラさん!」
「カーラさんにところに行ってみるか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます