第236話 ハイオークキング

ハイオークキングを前に、ハリーの

「一応聞くけど、このまま帰るって選択肢はないよね?」

という質問に残り3人とも頷いて返す。

「じゃあ、出し惜しみ無で行って貰えるか」

と、サラにハイオークファイターのスケルトンを、ストラデルと一緒に2体出すようにお願いする。

元からそのつもりであったサラは、悪魔ストラデルに≪骸骨≫だけでなく、≪火炎≫などだけでなく≪毒≫≪睡眠≫≪鈍化≫≪呪詛≫≪病≫の状態異常をハイオークメイジ以外にかけるように指示をする。

水精霊シルビーにはとにかく≪氷刃≫を可能な限り連発して、ハイオークメイジから順に倒すよう指示をする。

ハリーも従魔ロック鳥ガンにハイオークキングの注意を引くように指示する。

その後はそれぞれ≪肉体強化≫や≪炎付与≫等の準備と、準備で使用した魔力を回復するための魔力回復薬の服用などをしてから、戦闘に臨む。


当然に遠隔攻撃手段があるメイジとアーチャーを先に倒すよう遠隔の標的にして、キングを最後に残す作戦で行く。ボス部屋の入口と通路を使うことで、数に勝る敵に囲まれないようにもする。


まずはリリーの風魔法≪必中≫で急所を狙った≪遠射≫で通路に釣り出そうとしてみるが、すべての敵が寄って来たので、当初の計画通りにすすめる。

可能な限りメイジを集中攻撃するが、矢に関しては何本かに1本はハイオークファイターに弾かれてしまう。それでも弾けない魔法がメイジを倒しきり、続いてアーチャーも倒したところから、こちらの怪我が減り少し安定しだす。


ガンがキングに対して深追いするので、そこまでしなくて良いとハリーが遠ざける指示をする。その代わりにスケルトン2体をキングの挑発にまわす。

それにより、ハイオークファイター3体に対してこちらの戦力を集中できることになり、かなり優位になれると思ったが、ファイター1体を倒したところで、スケルトン2体もやられてしまった。

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