第227話 成長報告
サラは師匠エミリーに成長度合いを実演しながら報告する。
特に上級までたどり着いた火魔術と水魔術・水精霊、新たに習得した神霊魔法の≪回復≫、≪炎付与≫、水精霊シルビーや悪魔ストラデルの召喚などである。また、魔法回復薬も≪簡易結界≫や≪乾燥≫などを使って高級回復薬を作成できるようになったことも報告する。
エミリーが一番興味を覚えたのが召喚や神霊魔法であった。
水精霊シルビーにはエミリーが自分も契約・召喚したいと持ち掛けた。悪魔ストラデルには以前に断られていたが、シルビーは水魔法の高位魔法使いであるエミリーに了承した。
エミリーはシルビー経由でサラと意思の伝達ができると考えたのである。シルビーから契約者に能動的には話しかけられないが、伝言板のようにエミリーが召喚して伝言をお願いすると、サラがシルビーを召喚したときに伝言を聞ける、またその逆も可能と考えたのである。シルビーに確認しても可能とのことであった。
エミリーには、シルビーの祠のある洞窟にも時々は来るように、と約束させていた。サラが滞在中には2人揃ってお参りに行くことにする。
サラは魔法回復薬の調合のために、風魔法≪風篩≫と土魔法≪粉砕≫を教えて欲しいとお願いする。既に風魔法は初級≪そよ風≫≪集音≫≪風刃≫≪必中≫などを習得しており、土魔法も≪砂生成≫を習得していたので、風と土の属性変換などの基礎は問題なく、早々に触りは習得できた。
これでいきなり特級が生成できるようになるわけではないが、薬研(やげん)や篩(ふるい)等が不要になり全工程が魔法で行えるため、野営時でも問題なく調合が行えるので、もっと訓練が出来るようになる。
その他にも、入手できた魔道具、羽根ペンや懐中時計などの便利品だけでなく、≪収納≫の背負袋10倍の腕輪を見せる。エミリーが空間魔法を研究すると言っていたから、その進捗確認と合わせて、である。
エミリーは、まず空間魔法の魔導書を、もう中身を覚えたのでと返してくる。そして、この中級≪結界≫は魔法や物理攻撃を防げるので、今後の戦いのためには覚えた方が良いとアドバイスをくれる。
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