第202話 依頼達成
23階の光る床から街に戻ると、もうダンジョン改変の前であり、素材を売却した後は冒険者ギルドに行き指名依頼の達成報告をする。
セドリックから、氷の魔剣の費用も含めて金貨を大量に貰ったハリーたち4人。
「大変世話になった。フェルール様への魔法習熟も期待以上であった。改めてお礼を言う」
と頭を下げるセドリック。貴族に頭を下げられることに慣れない4人は直ぐにやめさせる。
特にサラとリリーとは仲良くなったフェルールは
「ありがとうね。また魔術学校で会えるのかな?」
と親しく話す。色々と問題があったジルベールも、剣を譲られたことも指導を受けたこともあり特にハリーにはお礼を言っている。
「最後にこれは私の家紋である。伯爵家についての了承は間に合わなかったが、騎士爵当主の私の判断で私は名乗ろう。セドリック・ブレイユである。何かあればこれを使って頼って欲しい」
とサラたち4人に家紋の入ったメダルを配る。
サラは以前に商人からも名刺メダルを貰ったことを思い出すが、使い方が分からないため、「はぁ」みたいな間抜けな貰い方になってしまった。
その後は、改変前の祭りで混雑する前に、と慌ただしく街を出て行くことになった貴族パーティーの4人。以前に神殿で見かけた執事たちも合流したようで、複数台の馬車で出発して行った。
「いろいろと気疲れしたけど、たくさん貰えて良かったのかな」
というハリーに皆も同意し、改変の翌朝まではカーヤの実家で武具の手入れをお願いした後は自由行動にすることになった。
サラは神殿に行き、女神ミネルバと天使マルカルロに参拝することにし、その後は魔法回復薬の調合のために薬草と薬瓶をたくさん仕入れる。貴族たちの前では空間魔法など各種魔法を発動して調合することになるので控えていたので、この機会にたくさん作り置きするためである。
ハリーは食材の調達、リリーは入手した毛皮細工の練習、カーヤは鍛冶の練習に分かれる。
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