第198話 フェルール育成
皆と別れたサラとフェルールは神殿で回復魔法の中級≪回復≫の習得を目指す。
サラは天使マルカルロに、フェルールの神霊魔法の契約相手を調べて貰い、その相手に真名をフェルールに再度伝えた上で魔法行使できるように依頼する。それによる回復効率の向上も期待する。その上で、フェルールに中級≪回復≫の指導をその相手に依頼して貰う。
サラもマルカルロに貰った魔導書の≪回復≫の魔術語と魔法陣を確認し、自らも習得して指導することにする。
サラは指輪を発動体にして、自身の左腕につけた傷を≪回復≫で治せるようになると、次はフェルールにつけた傷を≪回復≫する。これによりフェルールに≪治癒≫と≪回復≫の違いを自ら体感させ、発動時にイメージして貰いやすくする。
他人の治癒では魔力波長を合わせるのに一段階手間があるので、フェルールはまず自分の傷を治せるようになる必要がある。そのためにもの体感である。
貴族令嬢に傷をつけるやり方はセドリックたちの前ではできない可能性もあり、無茶な認識がサラにもあったが、フェルールが納得したので、実施することにした。
続いて、翌日には火魔法中級の≪火炎≫の練習をする。既に≪火球≫で攻撃はできているため、威力をあげるのだが、魔術語と魔法陣を教えて、サラが見本で≪火炎≫を実施する。
何度も魔力回復薬を使用して繰り返し練習することで、何とか習得させることができた。
その翌日からは全員がそろってダンジョン21階で実戦訓練することにした。
フェルールにはサラ、ジルベールにはハリー、ランベールにはリリーが1対1でついてフォローをする。自然とカーヤとセドリックがペアであるが、この2人はそれぞれ1人訓練になる。
1日目は入口、階層の最初の部屋の近くで釣ってきた白猿に対しての訓練を終日行い、夜には街に戻ったが、2日目以降は22階への階段を目指すことにする。
購入した地図では21階を最短経路で通過するには4日ほどのようであり、訓練かねがねであると6日ほどはかかると推測しておく。
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