第197話 銅級育成方針

20階での貴族パーティーの実力確認は続けて、釣ってくる白猿は2匹ずつにして、ジルベールが盾役、ランベールが盾役を試した。

≪挑発≫武技の習熟度合いはセドリックより低く防御力も下がって怪我が増えたが、ただセドリックが攻撃にまわることで≪斬撃≫≪連撃≫≪剛撃≫により攻撃力は上がっていた。サラとフェルールの≪治癒≫では足らず、魔法回復薬も使用して治すことになった。


盾役3パターンを試した後に、使える武技と魔法を再確認すると、やはり戦闘関係では

・フェルールは火魔法と回復魔法の初級である≪火球≫≪治癒≫

・セドリックは盾≪挑発≫、片手剣≪斬撃≫、中級の≪連撃≫と≪剛撃≫

・ジルベールは盾≪挑発≫、片手剣≪斬撃≫

・ランベールは盾≪挑発≫、片手剣≪斬撃≫、中級の≪連撃≫

のみであった。

武技や魔法の習得レベルが全てではないが、既に銅級冒険者であるセドリック以外は、一人前冒険者とされる銅級となるには心もとない。やはり中級が欲しい。


ここまでで昼時になったため、昼食にしながら各自の育成方針を相談する。

・フェルールは中級≪火炎≫が必須で、できれば中級≪回復≫

・ジルベールは中級≪連撃≫が必須で、体術の≪肉体強化≫と、できれば片手剣≪剛撃≫

・ランベールは中級≪剛撃≫と体術の≪肉体強化≫を優先し、できれば盾≪受流≫

おまけで

・セドリックは体術の≪肉体強化≫と、できれば盾≪受流≫≪盾叩≫

・カーヤも両手斧≪剛撃≫≪受流≫

とする。


昼食の後には、出口から街に戻る。今日は毛皮などの素材があるため売却をする。

その後、フェルールとサラは神殿に、その他は冒険者ギルドで武技を師事するために分かれる。

この日の午後は、ハリーとリリーは付き添いで騎士3人の体術≪肉体強化≫、カーヤは両手斧≪剛撃≫の初歩を学ぶ。翌日にジルベールが≪連撃≫≪剛撃≫、ランベールが≪剛撃≫と≪受流≫、セドリックが≪受流≫≪盾叩≫、カーヤが≪受流≫の師事を受けているときに、ハリーとリリーは自身の習得済み武技の指導を横で見て復習とする。

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