第154話 古代牢屋
発見した宝箱が空であったのでがっくり肩を落とした3人は、謁見室の付近に下層への階段も発見できずに地下へ向かうことにする。
途中のスケルトンたちを倒しながら地下に進むと、想像通り牢屋が並んでいた。正面の大きな格子の中には立派な装備の骸骨が数体、同じ卓のまわりに座っていた。
サラたち3人の侵入に気付いたスケルトンソルジャー4体が向かってくる。さらに、まわりの牢屋からスケルトンも先に襲い掛かってくる。
サラはハリーのショートソードとリリーのショートスピアに≪炎付与≫をし、ハリーも盾≪挑発≫、体術≪肉体強化≫、リリーは≪肉体強化≫で臨む。通路の広さから、ハリーとリリーが前に出て、サラは後ろに下がることで、敵3体に対して前衛2人のみで対応可能となり、サラは魔法に専念できる。
Eランクのスケルトンに対しては、魔法強化された高級品の武器や武技を用いることで早々に倒しきることができた。スケルトンが居なくなると続いてDランクのスケルトンソルジャーになる。
ハリーの片手剣≪斬撃≫≪連撃≫、盾≪盾叩≫、リリーの槍≪刺突≫≪強打≫以外に、サラの≪火炎≫により、スケルトンソルジャー4体も、怪我を負うことなく片付けることができた。
「もうスケルトンが敵に見えないなんて言わないよ」
「当然でしょ。それにしても自分たちの成長を実感できる結果になったわね」
「順調ね。後5日でどこまで行けるかしら」
無事に地下10階も踏破でき、地下11階の光る床にすすむ。ペンダントが黒色に変わることを確認した上で出口に向かう。
敵から入手した武具等を売却した後、冒険者ギルドで次の地図の購入に向かう。どうも11階からは10階までの2倍の広さになるようであり、残り5日では最大2階層までと考え、11階と12階の2枚のみを購入する。難易度と広さの関係か、10階の4倍の値段であった。
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