第144話 盗賊撃退成果
衛兵の詰め所から解放された時点で昼前であり、昼食を取った後、3階層の草原だけは今日中に終わらせるため、再度ダンジョンに潜ることにした。
この時間に入る冒険者は少ないため入口はすいており、再度3階に転移してから、まっすぐ4階への階段の場所まで進む。先程の初心者狩りの興奮がどうしても続いており、昨日よりも速足も自然と速くなり、魔物との遭遇でも戦闘が雑になりがちであったがランク差のお陰で事故も無く、夕方には予定通り地下4階の最初の部屋にたどり着く。
光る床から出口に戻り、少ないながらに地下3階での角兎等を買い取って貰った後、冒険者ギルドの窓口に向かう。
窓口で言われたのは、今回の8人はもともと街のゴロツキであったが、いつまでもはそれでいられないので冒険者になってみた。だが、元々努力ができるたちでは無かったため木級冒険者のままで、なかなか深層に行けるようにならない。嫌気がさして、入口近くの低層冒険者を襲うことにした。特に低層は初心者で少人数も多いし、8人で不意打ちすれば負けることが無いと考えた。実際に何組かの初心者はやられてしまっていたらしい。
その程度であるので、ねぐららしいスラム街の拠点には留守番もなく、酒を中心にした生活用品程度しかなかったとのこと。
結果として、身に着けていた防具の売却と8人の犯罪奴隷としての売却でおまけして切り良く8金貨と半金貨とのことであった。
受け取りサインをリーダーであるハリーが行った後、現地で回収していた武器のうち消耗品の矢と投擲に使える短剣以外を、冒険者ギルドに紹介された武器屋に売却しに行く。8人分の武器ではあったが、それほど上等なものもなく30銀貨にもならなかった。
それでも1人3金貨近くの臨時収入に対して、宿での夕食において
「やっぱり盗賊狩りになろうよー」
「まだバカなことを言っている」
「リスクが高すぎ」
などはしゃいだ後、各部屋で訓練をして就寝する。
3人の知らないところで、10歳程度の3人が街に到着早々に8人もの盗賊を無傷で捕縛したことが噂になり始めていた。
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