第137話 ダンジョン都市
護衛依頼も使用してダンジョン都市ワチエに到着したサラたち3人。
依頼達成の報告を兼ねて冒険者ギルドに行き、情報収集を始める。
伯爵領都に居たときに確認できたように、未踏破のダンジョンでかなり階層が深い。
攻略済なのは36階層までで、地下1~10階はEランク、地下11~20階がDランク、地下21~30階がCランク、地下31~40階がBランクと、階層ごとに主に出現する魔物のランクの中心ランクが決まっていて、1階層ごとが広大である。階層ごとに洞窟タイプだったり遺跡タイプだったり草原だったり、まったく違う様相である。
また月に1度、満月の夜に各階層の構造が変更されて、通路や部屋の位置が変わったり、宝物が配置されたりするらしい。
さらに、一度行ったことがある階層にはダンジョン入口から直接行ける仕組みがあるらしい。
ワチエの街は、通常の街では領主の館などがある中心部分にダンジョンの入口があり、それを取り囲むように武器屋、宿屋など冒険者のための施設がある。基本的には冒険者のための街であり、住民のほとんどは冒険者か冒険者向けの商人の家族である。
また命がけでのダンジョン探索になるため神頼みの者も多くなることもあるのか、領主の意向か、この街でも侯爵領都と同様に神殿が多いのも特徴の一つである。
また、冒険者が非常に多いことから冒険者ギルドの敷地も広大で、下部組織の委員会、剣士や弓士や魔術師などに割り当てられたエリアも広く、訓練環境も充実している。
魔物由来の素材の買い取りは、通常の街では冒険者ギルド以外に直接店舗に卸すこともできる。もちろん自身での鑑定能力や交渉能力などが低い場合、悪質な店舗では買い叩かれることもあるが、自身の能力次第では冒険者ギルドに卸すよりも高く売却することもできる。
このワチエの街の場合、魔物の素材はほぼダンジョン産になることもあり、ダンジョン内の魔物の生息や繁殖状況を把握するためにも、原則として冒険者ギルドにて買い取りをすることになっている。もちろん魔法の袋に隠されたり、この街の外で入手した物と宣言されたりしたら把握ができないため、完全には管理できているわけではないが、ダンジョンの出入口の横にギルドの買い取り場所があり、一般の店舗は街中にしかなく買い取りするかも不明なため、通常はギルドに販売することになる。
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