第135話 神
それ以外に侯爵領都サノワールをまわっていて気付いたのは、伯爵領都サイユを含めた伯爵領より神殿が非常に多いことであった。領主の意向であるのかもしれない。
神は八百万と呼ばれるほど無数に存在する。昔の偉人が神に祀られることもある。他の精霊や悪魔と同様に、信仰により力を得ることで神位をあげる仕組みになっており、有名になり信仰を集めたいと望む神も存在する。
そのような神は、信徒に対して神殿や祭壇を築いて信仰するように求めることが多く、また神官・司祭などでもその神の教団の力を増す、お布施などを多く得るために同様の行為に走るものが少なからず居る。
それが極度に進み、ある神のみを崇めることを強制する教団が国家となった宗教国家もこの世界には存在する。国家元首はその教団の教皇がなり、なぜか世襲制となっている。
精霊も居る基本6属性の火・風・水・土・光・闇以外で悪魔魔法とは別の物、回復魔法やその一種であるアンデッドを退治する浄化魔法などは神霊魔法の得意分野であり、神官・司祭は特にこれらの分野の習得・習熟を訓練することになる。
戦争の神、豊穣の神、商売の神、海の神、山の神など様々な神が存在するが、回復魔法はほぼすべての神が、契約魔法などは主に商売の神など、魔法と神の括り付けがされていることもある。
精霊魔法や悪魔魔法と同様に、霊的な存在から力を借りることなく自身の魔力だけで同等の魔法を発現する魔術も存在する。エミリーやサラの回復魔法は神霊魔法ではなく魔術である。
神殿は主に神界に存在する神を祭る建物のことの意味であるが、精霊界、魔界に存在する精霊や悪魔を祭るものも祭壇だけでなく広義の神殿に含まれることもある。
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