第111話 帰宅2

思いもかけないタイミングで銅級冒険者になった後、領都への護衛依頼を探し、2日後に出発の依頼を受注する。


借家の引き払いとそれに伴う物品の処分、買ったばかりの物もあり残念ではあるが、を行う。また、委員会など知り合いへの挨拶なども実施して2日を過ごす。



領都への護衛では何も問題発生せず、冒険者ギルドに護衛依頼の達成報告をしてそれぞれ保護者のもとへ帰宅した。


ハリーとリリーは実家の宿屋に帰り、両親に帰宅を告げる。

「みて、銅級冒険者になったよ」

「すごいね。早すぎない?無茶をしていない?」

と心配される。さらに今度はサラの故郷に向かう旨を話すと、エミリーと相談するね、とだけ返事をされた。


サラもエミリーの店舗兼住宅に帰宅する。

エミリーは継続してゲレの街での3人の情報を入手していたが、タイミング的に銅級冒険者になったことまでは認識していなかった。

さらにサラは今回報告することが多い。ダンジョンで得た空間魔法の魔導書、魔剣の悪魔から得た悪魔魔法の魔導書、その悪魔から話しかけられ契約を結んだこと、さらに故郷の遺跡の祭壇に3人で向かおうとしていることなどである。

エミリーはオーク村の討伐程度は理解できても、それ以上の諸々には驚きを隠せなかった。一つ一つ確認するしかないね、と。



まずは弟子の習熟度合いの確認から始めた。

数多くの上位魔物との実戦により≪氷刃≫≪火炎≫を習熟できていた。複合魔法の≪熱湯≫≪乾燥≫について、まだ習得には至らないが、両手で異なる属性である≪水生成≫と≪火種≫を同時に発動することまではできるようになっていた。

魔法回復薬については、消費も多かったので数多くの調合もしていて精度は上がっているものの、まだ高級には至っていない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る