第104話 レイス
地下2階のボス部屋でマミー10体という危険な目にあったことを踏まえて、地下3階のボス部屋は恐々と開ける。
うっすら開けた程度では暗くてゴーストが5体に見えた。
ただ6人とも中に入り灯りが十分になると、真ん中の2体の雰囲気が違うことに気付く。
「散開して周りからやるぞ!」
というヘルムの掛け声を待つまでもなく、6人とも2体を避けて攻撃魔法や武技を使用する。
幽体の攻撃を回避しながら攻撃を続けるうちにゴースト2体が魔石に変わる。残り3体になったときに、雰囲気の違う2体にも弓≪穿孔≫したときにダメージを与えられないことにリリーが気付く。
「武技が効かない!」
「まさかレイスか!?」
Bランク魔物というだけでなく、通常武器では武技でも攻撃が通らない。皆が焦る。
「ゴーストから先にやるぞ!」
残り1体のゴーストに武技や魔法を集中し倒す。
残りがレイス2体になったとき、サラは≪火炎≫を片側にどんどん連発する。
魔剣を誰かに渡して魔剣攻撃するのと、発動体が無の状態での魔法威力低下のトレードオフを考えるも、成長している魔剣による魔法効力向上が優先と想定してそのまま魔剣を使用し続ける。
ただ、サラの体術≪回避≫はまだ初級未満であり、レイスの攻撃がサラに当たりそうなときには、ヘルムなどがサラを突き飛ばして自身が代わりに攻撃を受け続ける。身代わりになった者は次々と恐慌状態になる。サラは魔法攻撃と魔法回復薬の配布を並列はできていないのと、かなり偏って使った結果、傷回復や解毒は残っているが病治癒は残り1本しかないため回復ができない。
このままでは全滅するかと思われたとき、ハルトが地下2階で入手した魔剣を手にし、その魔剣で≪斬撃≫をレイスに当てようとした際、魔剣を炎が包みレイスにダメージを与えた。
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