第16話 武器屋
ある日、サラはハリーとリリーの3人で待ち合わせをし、商店街をまわることにした。
まずは武器屋に向かう。
ハリーはショートソード、リリーはショートボウ、サラは短剣、それぞれの武器を見直すことで強化を図りたい思いからである。ハリーとリリーの武器はもともとこの店で購入した物であり、店主に強化希望の旨を伝え、まずは片手剣エリアに集まる。
ハリーは体格的に成長途上であり、両手剣どころか、盾や短剣を左手に持ちながら右手で片手剣というのも、まだ難しい。結果、片手剣の中で選ぶことにした。
片手剣としてはショートソード以外にブロードソードを含めて、それぞれ複数の職人の作品もあり種類がある。ハリーはいくつか試しに軽く振ってみるが、同じ職人のショートソードがしっくり来るようである。職人が同じ物をいくつか製作する中ですべてが同じ質となるわけでなく、出来の良い物も悪い物もあり、悪い物は店舗に並ばないので普通と良い物が出品されている。ハリーは、今の物を下取りに出して少し質の良い物に変更することにした。
サラは先日いくつか試してみた店舗とは違うので、ここでも一応軽そうな片手剣をいくつか持ってみたが、納得できるものはなかった。
続いて弓エリアで、リリーはショートボウを中心にロングボウやハードボウなど色々と見てみるが、これという物には出会えず。店主からの提案で、リリーの筋力向上に合わせて、今のショートボウに少しだけ鉄線をつけて張力を強化することにした。しっかりと強化したハードボウ程ではないが、その方向での強化にする。
最後に短剣エリアに行くが、サラの短剣は母の形見であり店主が知らないものであるため、まず今の短剣を見せることになった。
サラも自分で簡単に研ぎをする程度の整備はするが、本格的にしたことはない。店主がサラの了承を得てから柄を外すのを興味深く見ていた。
「これは!」
店主は驚きながらサラに
「うちでは詳しいことはわからないが、これより良い物はうちには無いよ」
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