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「【フレアボム】!」
火球がサイクロプスに直撃。爆発を起こし、サイクロプスが怯む。
動け!…止まるな!…動きを止めたらやられる!!
「【
「グルアアァァァアアア!!」
サイクロプスの攻撃を回避しながら、着かず離れず攻撃の手を緩めない。…だが、そろそろ…
「ハァ…ハァ…!」
息が苦しい…足が重い…MPもAPも残り少ない…これは、流石に…。
「【
俺は最後の力を振り絞り、サイクロプスに攻撃…だが
「残りHP…4870…バケモノめ…ハァ…」
「グウウゥゥゥ…」
俺は動きを止め、サイクロプスがゆっくりと近づいてくる。
コレだけやってHP半分も削れなかったか…圧倒的実力差。もう少し、やれると思ったのにな…。MPもAPも殆ど使い切った…スキルのクールタイムもまだ消化しきれない…凄まじい疲労感が身体を襲う…視界が、霞む…。
「ガアァァァァアア!!」
「…あーはいはい、負けたよ。でも…次は勝つ」
サイクロプスが激しい
ノノ、マイル…悪い、ルルアを頼んだ。
「………」
サイクロプスの拳が近づいてくる…俺は、目を閉じた。
♦
とある場所…
「…流石に限界かしら?…でも、よく頑張ったわ!ナギ君♡」
『…あの者は、危険ではありませんか?レイラ様』
「敵になるならそうね…でもあの子は私が手に入れるわ。それに…いいじゃない、危険な男♡」
『は…はぁ…』
「もう充分よ、カイル。ナギ君はしっかりと可能性を示してくれたわ…サイクロプスを回収しなさい。……!!!?」
サイクロプスと少年を映し出す鏡に、不意に別の何者かが映り込んだ。
♦
サイクロプスの拳が俺に迫る…
「……え?」
突然俺の目の前に現れた男。ボロボロのローブを羽織っている…この人は!?
―――――――――――――――――
バトス=ローガン Lv78
[放浪者] NPC
ギルド:無所属 契約請負人
―――――――――――――――――
「あ…」
そこからは一瞬だった。俺とサイクロプスとの間に現れた男、バトス=ローガン。俺に見えたのはこの男が剣を抜いたというところまで。次の瞬間には…
「グギャアアアァァァアアア!!!」
「え?…」
サイクロプスの腕が細切れになって弾け飛ぶ!!
傷口から血が噴き出し、サイクロプスは奇声を上げて苦しむ!
どう…なってる?
「要らぬ世話…だったか?ボウズ」
「……え…っと」
ローブのフードがはだけ、素顔が露わになる男。この人って確か、“
♦
『レイラ様!あれは!!…』
「“
『これは…一体!?』
「なぜあの男が?…プレイヤーにもNPCにも馴染まない
『如何致しますか?…レイラ様?』
「……いいわ、退きなさいカイル。あの男が出張るなら、ナギ君が死ぬこともないでしょう」
『はっ!』
「…面白いじゃない。アナタは運も味方にするのかしら?ナギ君」
♦
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