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とある場所…


「全プレイヤー、ログアウト完了しました」



巨大なモニターの前に座る女性が言う。



「よし…観測を終了。全員しろ」


「「「はっ!!」」」



薄暗い部屋にいる者達は次々に部屋から出て行く。



冴木さえき…ログアウトしたら少し時間を取れるか?」


「…わかりました」







殺風景な部屋に10脚程のリクライニングチェアが並んでおり、そこに腰掛けスーツ姿の者達が次々に目を覚ます。



「冴木…少しいいか」


「はい」



冴木と呼ばれた男が、リクライニングチェアから起き上がり、声を掛けてきた男と並んで歩く。



「冴木よ…もう10年だ。で50年になる……“我々”は未だ何の成果も挙げられていない」


「…そうでしょうか?私は今まさに動き出していると感じておりますが」


「あの子達か…ずいぶん期待しているようだな」


「はい…彼らなら、を導き出し、達成する足掛かりとなってくれるかと」


「…だと良いのだがな。未だにメインクエストの正体さえ掴めずに、。我々は救えるだろうか…“この世界を”」


「…諦めるには早すぎますよ、



その二人の男は、大きな硝子ガラス張りの窓の外…




宙に浮かぶ、鏡のように輝く、大きな銀色のを見つめていた。



その球体には文字が浮かび上がっており…



――――――――――――――――――――

   メインクエストを達成せよ

  2y : 274d : 19h : 54m : 07s

――――――――――――――――――――



カウントダウンが…




続いていた。



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