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♦
「【
「なっ!」
ガザックの懐に飛び込んだ俺は、ここぞとばかりに斬りかかるが、反撃を受け、大きく体勢を崩してしまう!
「っ!!!」
まるでその瞬間を待っていたかのように、ガザックがハンマーを振り上げる!!
「【
ガザックが狂気染みた笑みを浮かべながらハンマーを振り下ろす!!……
ほい、“【
俺はスキルを発動し、後方へ高速で跳び去る。ガザックが強烈な一撃を放つが、空振りに終わる…
「……は?…え?…」
誰もいない、自分が打ち付けた地面を見て困惑するガザック…隙だらけだ!
「【
「ぐわあああああぁぁぁ!!!!」
俺は一気に駆け寄り、再び距離を詰め、高速の二連撃を叩き込んだ!!!
悶え苦しむガザック…
「やっぱり馬鹿だな…お前」
「ど…どういうことだあぁぁあ!お前のそのスキルはまだ発動出来ないはず…」
「あー…それ、嘘だから」
「なにぃ!?」
動揺を隠せないガザック。それもそうだよな、勝利を確信した一撃…それを覆されての反撃は、堪えるだろう。
「俺の【
「なんだとぉぉぉおお!?いや、だがお前は俺の【
「いや、だからー…それも嘘なんだって」
「はああぁ!?」
「お前の【巨人の一撃】のクールタイムが80秒なのも、最初から分かってた。でも俺は嘘を吐いた…俺のスキルのクールタイムが90秒だって嘘と、お前のスキルのクールタイムが90秒だっていう二重の嘘をな…」
「は?…ど…なに……?」
ガザックは理解が追い付いていない様子。物分かり悪いなー、コイツ。
「お前は俺が勘違いしていると気づき…正確に言うなら、俺がそう思わせたんだが…その勘違いを利用しようと考えた。俺が誤った発言をした際に、反応も訂正もしてこなかった時点で、お前がそう考えたことは、俺には見え透いていたんだよ…」
「な…な…」
「…となれば、お前は必ず【
「この俺が、騙された?…こんなガキに……二度も?…ふざけるなああああ!!!」
さてと…ガザックのHPは残り半分程度、ガザックを倒すための“種”は後2つ…
詰めに行くか。
「そろそろ終わりにしてやるよ、ガザック。…お前じゃ俺には勝てないよ」
「調子に乗るなああああぁあぁああ!!!」
「!!!」
ガザックが急接近!!
「【
ガザックの持っていた
もはや“半分”勘だった。俺は反射的に横へと跳んだ!
「【
「っ!!!」
ガザックが斧を振り下ろす!
斧から光の斬撃が放たれ、一直線に飛んでいく!!
「なんじゃありゃ!!ガザックの武器が代わったぞ!!?」
マイルの驚く声が聞こえる。…危なかった!横にではなく、後方に逃げていたら、あの斬撃の餌食だった。ガザックの斬撃が地面に残した深い溝を見て、ひやりとしたものを感じる。
「テメェだけは許さねぇ…本気で殺す!俺の奴隷にして、廃人になるまでいたぶってやる!!」
遂にきたか…一応警戒しておいて良かったな。
さて、ガザックの武器が代わり、ここからは“未知数”…となれば……
「来い!!終わらせるだと!?この死闘はお前の死で幕引きだあ!!!」
「……っ!!【
俺とガザックが同時に駆け出し、急接近!
俺はガザックの振り下ろした斧を躱し、側面から斬り付け…!?
「【
「ぐああぁぁあっ!!」
ガザックの身体が高速で回転し、斬撃の竜巻が発生!!
俺はガザックのスキルでのカウンターを受け、俺は弾き飛ばされる!
HPが半分以上持っていかれた!!そして…
「っっっ!!…当然の如く、苦痛薬仕込み…かよ……」
俺は意識を持っていかれそうな程の激痛に耐えながら、ガザックを見据える…。
ガザックの装備が変更され、使用してくるスキルも変化した……
「今更泣いて詫びても遅ぇぞ……バラバラにしてやる!!!」
「………」
俺は静かに立ち上がる。
「………ふーっ」
さあ、もう一つの“種”のお披露目だ…
……“未知”には“未知”をぶつける!!
「【
俺は小さく唱えた。
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