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ノノが虚ろな目でガザック達へ近づく。取り巻きの男は慌てて離れていく。



「待て!ノノ!」


「死…ねえぇぇぇええええ!!」



ノノが叫び、ミハエルが一瞬で間合いを詰める!



「おおっとぉ!!」



ガザック達は跳び退き、迎撃態勢!

ノノが冷静さを失ってる!…ガザック達のやっている事は、完全にノノの“地雷”を踏んでいる。どうにか落ち着かせないと…このままじゃ、勝てない!…



「【鉄人形注意報アイアンメーデー】…」



ガザック達の真上から、巨大化し、金属の塊となった人形が落下する!!




「おいおいぃ、冗談キツイぜぇ!!!」


「【粉砕破打メテオスマッシュ】!!!」



ガザックがハンマーで巨大な鉄人形を下から殴りつける!!

その瞬間、凄まじい激突音と衝撃波が発生。ガザック達は大きく吹き飛ばされる!



「ふざけやがって…」



ガザック達のHPが削られている。ガザックは鬼の形相…



「おい!俺達を回復しろ!!」


「は、はいっ!」



取り巻きの男がガザック達に接近し、回復を開始。



「させない!!…」



ノノが元の大きさに戻ったミハエルを操り追撃をしかけるが…


パタリ—―


不意にノノの光の糸が消え、ミハエルが力なく項垂れる。【人形劇ドールアクター】の効果切れだ!!まずい!!



「隙アリだああぁぁぁ!!【散弾速射ラピッドショット】!!」



ブレングスがスキルを発動!

無数の矢がノノに向かって飛来する!!



「うっ!!」

「ぐぅっ!!」


「え?…」




俺とマイルは自身の背中を盾に、ノノを矢の雨から守る…



「ナ…ギ?……マイ…ル!?……イタっ!!」



突然の出来事に、目を丸くするノノにデコピンをお見舞いする。



「少しは落ち着いたか?…ノノ」


「もうお前は一人じゃねぇだろ?…オレ達が居る」


「マイル…ナギ…」


「「てゆーか超痛ぇ!!」」


「ご…ごめん…」



ノノが額を両手で抑えながら涙を浮かべる。正直凄まじい痛みで叫び声をあげそうだが…



「落ち着いたならいいよ」


「暴走してたら、勝てるもんも勝てなくなるだろ?」


「あぁ!?勝つつもりか?テメェらごときがぁぁああ!!!」


「「「!!!」」」



ガザックの急襲!!



「【巨人の一撃タイタンショック】!!」



ガザックが俺達に接近し、ハンマーで地を殴りつける!

そこから強烈な衝撃波が発生し、俺達を襲う!!



「ぐあっ!!」



俺達は吹き飛ばされ、大量のHPが削られる!!



「く…そ…」


「おい…コイツらを回復しろ…」


「はい!」



取り巻きの男が再び俺達に回復魔法をかける。…本気でなぶり殺しにする気だ!



「……おら、立て。さっきはよくもやってくれたな」



回復しきった所で、ガザックがノノに歩み寄る。



「「やめろ!!」」


「【粉砕破打メテオスマッシュ】!!」


「かはっ!!」



吹き飛ばされるノノ…



「「はああぁぁぁ!!!」」



俺とマイルが同時に斬りかかるが、ガザックのハンマーの一振りで弾き返されてしまう。やばい…勝ち筋が……




見えない


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