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「ぐはっ!!」


「マイル!!」



マイルがガザックのハンマーの一撃で吹き飛ばされる。元々ファットグール戦でダメージを負っていたマイルのHPは残り1/4程に!

 


「くっ…そ!」



マイルは直ぐに立ち上がり、態勢を整えるが、このままだと…



「ノノ!!フォローを頼む!!」


「うんっ!」



俺はマイルのいる方へと駆け出す。ブレングスが俺の右後方から狙いを定め、矢を射る!!



「【硬質化アイアン】!」



俺と並走していたノノが金属に変化させた人形ミハエルを盾に、矢を防ぐ!今だ!…


瞬進斬しゅんしんぎり】!!


風を巻き、俺はガザックに突進。剣を振り下ろす!



「おっと!!…」



しかしガザックは、これもハンマーの柄で防ぐ。



「ほーぅ…速ぇじゃねぇか。だが…軽いっ!!!」


「くっ!!」



俺はガザックにいとも簡単に弾き返される…が、



「ん?」


「ふーっ!…助かったぜ、サンキュー、ナギ」



マイルのHPが全回復。マイルの手から、の小瓶が消滅。俺はガザックに攻撃を仕掛けながら、持っていたHPポーションを後方にいたマイルにバックトス。それをマイルが受け取り、すぐさま飲み干し、回復したのだ。



「ふんっ、良い連携じゃねぇか…状況は変わらねぇがなぁ!!!」



ガザックがハンマーを振り回しながら強襲!!



「下がれナギ!!【バトルテンション】!!」



マイルがステータス強化のスキルを発動し、ガザックの攻撃を受けるが、力の差は歴然。マイルが押されている!



「おいおいぃ、お前の相手はこっちだぞぉ?」


「!!」



ブレングスの矢が迫る!

俺は前転し、回避!…このままじゃ埒があかない!!突破口は…



「ハハハ!流石だぜぇ!ガザックさん、ブレングスさん!」


「!…」



俺は取り巻きの一人の背後に移動。ブレングスの射線上にコイツが来るように移動すれば、矢も飛んでこない!


卑怯とか言うなよ?そもそもこっちはハンデ背負いまくってるんだ。今の内に…



「あぁぁぁ…邪魔だ」


「うぐっ!!」


「!?」



平気で仲間であるはずの男を射抜く、ブレングス!

男は光の粒子となって消滅する…


撃ちやがった…仲間じゃねぇのかよ。



「おーいぃ、テメェも邪魔なら撃ち抜くぞぉ?嫌ならもっと離れてろぉ」


「は、はいいぃ!!!」



残った取り巻きの一人、魔法職の男が慌てて戦線から離れていく。



「…お前、クズだな」


「あぁ?足手まといなんざいらねぇよぉ…お前にとっても敵を一人減らしてやったんだぁ。寧ろ感謝してほしいねぇ」



俺はブレングスを睨みつける。対して、ブレングスはヘラヘラと笑みを浮かべる。



「【硬質化アイアン】…」



ブレングスの背後から、ノノが攻撃!



「おぉっとぉ!!恐いお嬢ちゃんだなぁ!」



あっさりとブレングスに躱され、再び距離を取られる。俺とノノは合流。



「ナギ…」



ノノが俺にアイコンタクトを送る。!…来たか!!



「やれ、ノノ」


「【人形劇ドールアクター】!」



さーて…反撃開始だ!

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